Skypeは8日、有料パッケージサービス「Skype Pro」に含まれる新機能「Skype To Go」を発表した。「To Go番号」を使って、携帯電話から格安の国際電話をかけることができる。
使い方としては、まずSkype To Goで市内電話番号(To Go番号)を取得し、この番号に自分が頻繁にかける外国の電話番号を関連付ける。その後、携帯電話からTo Go番に電話をかけると、そのTo Go番号に関連付けされた外国の電話番号に接続する仕組みだ。
携帯電話から海外の固定電話に通話する場合、まず携帯電話からTo Go番号への通話料金がかかる。これは利用しているキャリアや料金プランによって異なる。なお、携帯電話だけでなく、固定電話からTo Go番号にかけることも可能だ。それに加えて、電話をかける相手(To Go番号に関連付けした電話番号)の国におけるSkypeOut料金が必要となる。これは世界の主要30カ国では1分あたり2.38円となっている。例えば、携帯電話の通話料金が30秒10円の場合、合計で1分あたり22~23円でこれら30カ国の固定電話に通話できることになる。それ以外の国の場合には、SkypeOut料金を前もって調べておく必要がある。
Skype日本語公式ブログによると、日本でTo Go番号を取得すると、完了画面に「2228150xxxxxxxx」と表示される。携帯電話や固定電話に登録しておく場合には、「22281」を抜いて「0」を足し、通常のIP電話番号「050xxxxxxxx」を使用する必要があると説明している。
なお、To Go番号に関連付ける外国の電話番号は、週に1度しか変更できないことに注意が必要だ。複数の相手にSkype To Goで電話したい場合には、必要に応じて週ごとに登録番号を変更するなど、利用方法に工夫が必要になることもあるだろう。
Skype To Goを使用するためには、有料パッケージサービスのSkype Proに加入する必要がある。Skype Proはこれまで欧州で提供されていたが、今回、日本を含む世界展開がスタートした。料金は、月額300円(付加価値税を含めると345円相当)。
Skype Proの会員になると、To Go番号を使用できるほか、SkypeIn電話番号で4,500円の割引を受けることができる。さらにSkypeボイスメールも無料で使用可能だ。通常Skypeボイスメールは3カ月で700円、12カ月で2.000円の料金がかかる。Skypeの利用頻度によっては、SkypeProに加入することで大幅な割安価格で利用できるようになるだろう。
なお、Skype Proに含まれるサービス内容は、国によって対応していないものもある。国内のの固定電話への通話料が無料となるサービス(接続料は必要)については、日本は未対応だ。
【お詫びと訂正 15:05】
記事初出時、Skype To Goで発生する通話料金について、(日本から利用する場合)日本国内のSkypeOut料金に加えて、電話をかける相手国のSkypeOut料金が必要と記載していましたが、日本国内のSkypeOut料金は必要ありません。お詫びして訂正いたします。
関連情報
■URL
Skype Pro
http://www.skype.com/intl/ja/products/skypepro/
Skype To Go
http://skype.com/intl/ja/products/skypetogo/
Skype日本語公式ブログの該当記事
http://share.skype.com/sites/ja/2007/06/09/skype_pro_and_to_go_available_in_japan.html
ニュースリリース(英文)
http://about.skype.com/2007/06/make_international_calls_from.html
■関連記事
・ 新料金体系「Skype Pro」が世界に先駆けて欧州15カ国で開始(2007/02/21)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/06/11 13:00
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