シマンテックは11日、2007年5月度のスパムレポートを発表した。スパム活動は、全体的には過去数カ月安定傾向が続いており、4月に引き続いて画像スパムの割合が低下していることが特徴だという。
インターネット上の全スパムにおける画像スパムの割合は、5月が16%で、4月末の27%から減少した。1月のピーク時の52%以来、減少傾向が続いている。
新しいスパム手法としては、画像参照のためのURLやリンクを貼り付けたスパムや「母の日」を利用したスパム、ナイジェリアの刑法419条(詐欺罪)から命名された「419」スパムを挙げている。
メールの全トラフィックに対するスパムの割合は、SMTPレイヤーにおいて平均65%前後だった。また、詐欺メールとフィッシングメールは引き続き増加傾向にあり、13%だった。
全世界で報告された全スパムにおける詐欺メールの割合は9%なのに対し、日本で報告された詐欺メールの割合は17%だった。シマンテックは、日本の詐欺メールの割合が高い原因として、架空請求のスパムが多いをことを指摘している。
関連情報
■URL
The State of Spam A Monthly Report June 2007(英文、PDF)
http://www.symantec.com/avcenter/reference/Symantec_Spam_Report_-_June_2007.pdf
■関連記事
・ 画像スパムに新手法“文章斜め書き”、Symantecが月次レポート(2007/03/09)
( 野津 誠 )
2007/06/11 16:40
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