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Flashに対抗するマイクロソフトの「Silverlight」、日本語サイト公開


Silverlight
 マイクロソフトは14日、Webブラウザ用プラグイン「Silverlight」の日本語サイトを公開した。現在は、「Silverlight 1.0 ベータ版」および開発者向けの「Silverlight 1.1 アルファ版」が無償ダウンロードできる。

 Silverlightは、Web上で動画やアニメーションなどを用いたリッチコンテンツを表示するためのプラグイン。WindowsとMacintoshに対応し、Internet Explorer、Firefox、Safariといった主要ブラウザにインストールできる。

 Silverlightでは、ハイビジョン相当(HD 720p)の動画を配信できるほか、圧縮方式として「SMTPE VC-1」をサポート。また、デジタル著作権管理(DRM)にも対応している。アニメーションでは、例えば紙をめくるようにページ移動をする場合、マウス操作による滑らかな動きが実現できるという。

 なお、現在は一般向けベータ版および開発者向けアルファ版を公開しているが、正式版は夏頃のリリースを予定する。さらに、将来的には、携帯端末向けの「Silverlight for mobile」もリリースする。このほか、ユーザーの意見をもとに、サポート対象のデバイスプラットフォームの拡充も検討するという。


Silverlightの主な特徴 アニメーションの例。デモはSafariで行なわれた

Windows以外でもユーザーエクスペリエンスを実現

マイクロソフトデベロッパービジネス本部の市橋本部長
 マイクロソフトは14日、サイト構築ソフトのスイート製品「Microsoft Expression Studio」の記者発表会を開催。Silverlightについての説明も行なった。

 同社デベロッパービジネス本部の市橋暢哉本部長は、「Silverlightの一番の特徴はクロスプラットフォーム」と話す。「Windows Vistaで実現した高度なユーザー体験を、Windows以外のプラットフォームでも実現する」とした。

 また、開発環境としては、アプリケーションの外観や配置を設定できるXMLベースの言語「XAML」を採用。柔軟なデザインが行なえるという。加えて、HTMLやJavaScriptなどWeb標準の技術と連携し、これまでに習得した知識が生かせる点も特徴だ。

 「XAMLによって1つのプロジェクトを複数のスタッフで管理しやすくする。また、.NET Frameworkのテクノロジーがベースになっているため、これまで.NET Frameworkを使ってきたユーザーは、Silverlightアプリケーションを容易に制作できる」(市橋氏)。

 なお、今後は、Expression Studioに含まれる動画配信のインターフェイスデザインツール「Expression Blend」の次期バージョンで、Silverlightコンテンツの制作に完全対応する予定だ。


関連情報

URL
  Silverlight
  http://www.microsoft.com/japan/silverlight/

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( 野津 誠 )
2007/06/14 16:10

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