米司法省と米連邦捜査局(FBI)は13日、ボットネットの崩壊を目的として進めている「ボットロースト作戦(OPERATION BOT ROAST)」の成果を公表した。
FBIでは、蔓延するボットネットが、個人情報の窃盗やDoS攻撃、フィッシング詐欺、迷惑メールやスパイウェアの大量配布といった犯罪の温床となっており、国家のインフラや経済に対する脅威になっていると警告。これまでに、ボットネットの撲滅を目的とした作戦を通じて、100万件を超えるボット感染者のIPアドレスを確認したという。FBIではこれらのボット感染者に対する警告をCERT/CCなどとの協力により進めていく。
FBIではこれまでに、大規模なボットネットを運営していた3人を各地で逮捕または起訴しており、今後ともサイバー犯罪の実行者を積極的に捜査していくと表明。ユーザーに対しては、ウイルス対策ソフトのアップデートなどセキュリティ対策を求めるとともに、ネット上で詐欺を発見した場合にはFBIや警察に連絡するか、犯罪告発用のサイトを利用してほしいと呼びかけている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www.fbi.gov/pressrel/pressrel07/botnet061307.htm
( 三柳英樹 )
2007/06/14 17:29
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