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MEGASTAR ONLINEベータ版
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メガスターの実物
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マイクロソフトは18日、Windows Vistaの標準機能であるWindows Presentation Foundation(WPF)が、プラネタリウムコンテンツ「MEGASTAR ONLINE」のベータ版に採用されたと発表した。利用は無料。対応OSはWindows Vista。Windows XP SP2では.NET Framework 3.0のインストールが必要となる。
MEGASTAR ONLINEは、500万個の恒星を投影できるレンズ式移動型プラネタリウム「メガスター」を再現したWebコンテンツ。WPFで構築された3Dの天球には数百万の星が映し出され、ユーザーは方角や角度、季節や時間などを操作して、さまざまな星空を再現できる。
マイクロソフトが18日に行なった記者発表会では、メガスターの製作者である大平貴之氏が登壇し、MEGASTAR ONLINEを説明した。「上映会に行かなくても、自宅でメガスターの作り出す星空が見られるし、本物の夜空を見る前のシュミレーションとしても利用できる」と述べた。
今後は、星雲や星団などを追加したり、星空の見え方の表現も工夫するという。「現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で、メガスターのデジタル映像化の技術開発を進めている。その技術もMEGASTAR ONLINEに組み込めるようになると、さまざまな天体を最新の情報とともに閲覧可能になる」(大平氏)。
大平氏は、「星空をWebで楽しめるようになったことはエキサイティングに思うし、さらに発展させていきたい」と語った。
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大平技研の大平貴之代表取締役
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MEGASTAR ONLINEの位置付け
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● 大手企業のWPFコンテンツも紹介
このほか、マイクロソフトは、WPFを利用した各種コンテンツを紹介した。現在公開されているものは、アスク ドット ジェーピーの「backpocket for Windows Vista」と、NECビッグローブの「BIGLOBE ストリーム for Windows Vista」だ。
backpocket for Windows Vistaは、「レアで、コアで、マニアック」をコンセプトにした動画配信サービス。基本は有料だが、一部コンテンツは無料で視聴可能。BIGLOBE ストリーム for Windows Vistaは、映画、ドラマ、ニュース、グラビアなど、幅広いジャンルの映像を無料で配信するサービス。各サイトとも、WPFによる新しい動画視聴インターフェイスを導入している。
近日公開予定のコンテンツとしては、日経BP社の動画ポータル「BPtv」をWPFで再構成した「BPtv for Windows Vista(仮称)」や、ブリヂストンソフトウエアの採用情報サイトを紹介した。さらに、楽天では、自社のWebサービスとWPFの表現力が融合したランキング情報アプリケーションを7月に公開する予定という。
マイクロソフト業務執行役員Windows本部のジェイ・ジェイミソン本部長は、「WPFによってユーザーは、コンテンツを新しい形で利用できる。リッチでわかりやすいナビゲーションが可能になった」と説明。「強力なブランドを持った企業が素早くWPFを自らのコンテンツに採用してくださったことで、とても喜んでいる」と述べた。
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マイクロソフトのジェイミソン本部長
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BPtv for Windows Vista(仮称)
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3100
MEGASTAR ONLINE
http://www.megastar.jp/wpf/
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( 野津 誠 )
2007/06/18 17:55
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