総務省は19日、「ユビキタス特区」の創設に向けたスケジュールを発表した。2008年1月をめどに創設する予定だ。
ユビキタス特区は、国際競争力を強化するための施策として推進するもので、世界最先端のICTサービスを開発・実証できる環境を整備することが目的。具体的には、携帯電話などの周波数が利用されていない間、混信が生じない範囲でそれを有効活用できる環境を整備したり、短期で免許処理が可能な実験無線局制度を創設することなどが含まれている。また、他の国でも「ユビキタス姉妹特区」を設けるよう働きかけていくなどの国際連携も検討する。
創設までのスケジュールとしては、まず予算を含む支援措置を9月までに検討するとともに、利用可能な周波数帯を調査する。これをふまえて実施内容などの要望を9月から10月にかけて募集。関係省庁との調整や評価を行なった後、2008年1月をめどに対象地域や実施内容、周波数などを決定し、ユビキタス特区を創設する。
なお、ユビキタス特区の実施場所としては、「北海道、沖縄および研究開発拠点が集積している場所であり、複数のプロジェクトの実証実験が行なわれる場所」との条件がある。また、実施期限は2010年度末までとなっている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070618_5.html
■関連記事
・ 国際競争力強化に向け「ユビキタス特区」の創設などを要望、総務省の懇談会(2007/01/23)
( 永沢 茂 )
2007/06/19 18:20
- ページの先頭へ-
|