総務省は20日、日本のコンテンツ制作・流通状況に関する市場調査の結果を公表した。2005年における日本のコンテンツ市場規模は11兆2,947億円(前年比2.1%増)で、PC・携帯電話等を利用したネットワークでの流通市場規模の拡大が続いている。
2005年の市場規模の内訳は、テレビ番組やゲームなどの映像系コンテンツが5兆3,090億円(前年比4.6%増)、音楽やラジオ番組などの音声系コンテンツが9,630億円(同2.0%増)、新聞や雑誌などのテキスト系コンテンツが5兆227億円(同0.4%減)。また、コンテンツの一次流通市場は8兆8,967億円(同0.4%増)で前年からは微増だったのに対し、マルチユース(二次利用)市場は2兆3,980億円(同8.7%増)と大きく伸びている。
PC・携帯電話を利用したネットワークでの流通市場規模は8,067億円で、前年比16.9%増と引き続き高い伸び率で拡大。コンテンツ市場全体の約7%を占めるまでに成長した。
今回の調査では、地上テレビ番組の輸出の実態についても調査を実施。2005年度の地上テレビ番組の輸出推計金額は83億~88億円で、2006年度には95~100億円に達する見込みとしている。輸出している番組のジャンルは、アニメが31.8%、ドラマが30.2%、バラエティが20.0%、ドキュメンタリーが6.6%、その他が11.4%。輸出先はアジアが60.3%を占め、その他は北米が18.3%、ヨーロッパが16.9%などとなっている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070620_4.html
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( 三柳英樹 )
2007/06/20 18:58
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