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アクセス増えたらP2Pに切り替え、米Pandoがコンテンツ配信の新サービス


 米Pandoは21日、フルスクリーンハイビジョン品質の動画を、パフォーマンスを向上させた上に、安価に配信できる新サービス「Pando Publisher」を発表した。

 Pandoは、P2P技術を使ったコンテンツ配信プラットフォームを運営している。Pando Publisherはこの技術を応用したもので、メディア企業は一般的なコンテンツ配信ネットワーク企業によるサービスと組み合わせることにより、配信パフォーマンスを向上させ、配信コストも下げることができる。

 Pando Publisherを使用すると、高品質動画ファイルのダウンロード数が増えると同時に、コンテンツ配信ネットワークのサーバーからの接続をインテリジェントに外し、配信方法をPandoのP2P配信ネットワークに切り替える。そのP2P技術では、利用者数が多いければ多いほど配信パフォーマンスは向上するため、コンテンツ配信ネットワークを利用するよりも低コストで高いパフォーマンスを達成できる。また、Pando Publisherを使用するにあたって、利用しているコンテンツ配信ネットワークの設定も変える必要がないとしている。

 メディア企業のメリットとして、Pando Publisherでは配信しているファイルのダウンロード数、視聴者数などオーディエンスに関する情報をWebベースのページで閲覧できる。

 現在、Pando Publisherの最初の顧客としてBlip.TV、Revver、Next New Networksが名を連ねている。この新サービスについてPando NetworksのCEOであるRobert Levitan氏は「P2Pはインターネットによるメディア配信の経済学を劇的に変える。今やPandoは、息を飲むようなハイビジョン動画体験を、コンテンツ企業がインターネットでコンシューマに提供するのを助けることができる」とコメントしている。


関連情報

URL
  Pando Publisher(英文)
  http://www.pando.com/platform/


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/06/22 12:48

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