EU、ナノエレクトロニクスに30億ユーロ出資

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EU、ナノエレクトロニクスに30億ユーロ出資

　欧州連合（EU）の執行機関欧州委員会はこのほど、域内のナノエレクトロニクス産業の発展のため研究開発費として30億ユーロ（約5,000億円）を加盟国および産業に対して出資することを明らかにした。

　欧州委は、研究開発促進の一環として、官民のナノエレクトロニクス関連団体から構成される研究機関、通称「ENIAC」と呼ばれる機関を創設した。30億ユーロは、EUのみならず、加盟国および参画企業が拠出することになるという。ナノエレクトロニクスはIT産業のみならず、自動車産業、医薬事業、環境産業など幅広い応用範囲があり注目されている。

　半導体チップがIT産業の促進の原動力となったように、ナノエレクトロニクス技術が今後の産業発展の原動力となることを期待すると、EUの情報産業担当担当委員であるViviane Reding氏は語る。そのためには、各国単独や欧州委単独では意味が無く、域内の関係各部門の総力を結集する必要があるとの認識があるようだ。

　ENIACは、このところEUが採用している官民参画型の機関で、今後は研究開発を推進する必要がある部門では、同様の形態の機関を設立することが多くなるとみられている。

　なお、30億ユーロは今後5年間での拠出が予定されており、研究開発の進捗状況によっては増減するが、EUからは関連も含めて70億～80億ユーロほどの拠出を予定しているという。

関連情報

■URL
　ニュースリリース（英文）
　 http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/07/864&format=HTML&aged=0&language=EN

（ Gana Hiyoshi ）
2007/06/25 12:59

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