機密書類の管理・抹消サービスを手がける日本パープルは27日、同社社員が個人所有するPCがウイルスに感染し、社内文書と営業資料の一部がファイル交換ソフトのネットワーク上に流出したことを明らかにした。
流出したのは、86名分の社員名簿のほか、営業プレゼンテーション資料や社内業務マニュアル、社員が2006年9月から2007年5月までに作成した業務日報など。社内文書の中には、同社との交渉経緯を特定できる取引先企業232社の情報が含まれており、うち84社分は個人情報も特定可能だという。なお、同社が提供している機密情報管理・処理サービスで保管している情報については流出していないとしている。
日本パープルでは28日、再発防止策としてメールフィルタリングソフトや社内のPCのみで操作可能な暗号化ソフトの導入、プリンタの使用制限などを実施することを発表。さらに、ファイル交換ソフトによる違法行為や、自宅のPCに業務用データの存在が発覚した際には、即時懲戒解雇の対象となる旨を社員に通知、この内容にもとづく誓約書を社員全員と取り交わすことを決定した。同社では再発防止対策の体制が確保できるまでの間、新規取引および拡販の営業については自粛するとしている。
日本パープルによれば、社員は自宅で作業するため、2006年6月頃からこれらの文書データをメールに添付して自宅のPC宛に送信していた。しかし、ファイル交換ソフトを通じてこのPCがウイルスに感染し、これらの文書が流出したという。
関連情報
■URL
弊社社内文書、ならびに営業資料流出に関するお詫び
http://www.mamoru-kun.com/topics/data/2007062700/
弊社社内文書、ならびに営業資料の一部流出に関するご報告
http://www.mamoru-kun.com/topics/data/2007062800/
( 増田 覚 )
2007/06/29 15:22
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