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「百度」Q&Aサイトの利用傾向、北京大学との共同調査結果を発表

知識系の質問が半数占める一方、中・高生が恋愛の必要性を問う質問も

 中国検索サイト大手の「百度」と北京大学が共同で設立した「中国人捜索行為研究中心(User Research Lab of Chinese Search:URLCS)」が、中国人の知識検索サービスの利用傾向について調査した研究報告を発表した。これは、百度の知識検索サービス「百度知道」がサービス開始から2年を迎えたことを記念したもの。知識検索サービスとは、質問の提示と回答に特化した掲示板形式のサービスで、日本でいえば「人力検索はてな」や「Yahoo!知恵袋」などのQ&Aサイトがこれにあたる。


はっきりとした答えがある「知識」系の質問が半数占める

 百度知道では2年間で1,760万件弱の質問が投稿され、その96.7%にあたる1,700万件強の問題が解決している。また、同サービスには毎日1,000万ユーザーが訪問、1日平均で7万1,300件の質問が投稿されるとともに、22万3,900件の回答が投稿されているという。

 質問の内容を「知識」「生活」「娯楽」「その他の内容」と分けると、その割合は「知識」(50.7%)が半数を占め、続いて「生活」(26.0%)、「娯楽」(17.6%)、「その他」(5.7%)と続いた。また、ジャンル別では「インターネット」(77万件弱)についての質問が最も多く、以下「勉強での質問」(73万件強)、「PCのハードウェア」(71万件弱)、「OS」(58万件弱)、「外国語」(57万件強)、「恋愛」(50万件強)、「PCの常識」(48万件強)、「ソフトウェア」(47万件弱)、「音楽」(41万件弱)、「携帯電話」(36万件弱)となった。

 はっきりとした答えがある「知識」系の質問が多く、決まった答えのない「生活」系の質問は、ジャンル別トップ10内には「恋愛」が6位に入っただけだった。「生活」系の質問に絞ると、「恋愛」以下は、「美容」(25万件強)、「医療や病気」(20万件弱)、「料理食事」(15万件強)、「体の常識」(12万件強)となった。


「〜は必要か?」形式の質問では、煩悩関連が多数

「〜は必要か?」形式の質問における、煩悩に関する質問のトピック分析(報告書より)
 質問の形式は、「なぜ〜なのか」という質問が、「〜は必要か、必要はあるのか」という形式の質問を上回った。調査では、後者の「〜は必要か、必要であるのか」の形式の質問数ランキングも発表。1位から順に「子供は必要か」「一緒にいる必要はあるか」「仕事は必要か」「お金は必要か」「結婚は必要か」「別れる必要はあるか」「病院にいく必要はあるか」「あの人に電話をかける必要はあるか」「恋愛は必要か」「アンチウイルスは必要か」となった。

 同調査では上記の「必要」に関する質問の調査結果から、煩悩に関する質問が特に多いと分析。煩悩に関する質問のトピックの分析を行なったところ、最も多いトピックが「恋愛」(47.3%)についての質問となり、以下「男女の問題」(9.6%)、「就職」(9.4%)、「情緒」(7.7%)、「夫婦」(5.2%)、「職場生活」(4.9%)、「学生生活」(4.9%)、「思春期」(4.3%)、「家族との関わり」(3.4%)、「人との関わり」(3.4%)となった。圧倒的に恋愛についての質問が多いのは、そもそも中国のインターネット利用者が若者に集中しているためということも一因としてあるだろう。実際、特に多かった質問は「中学生や高校生による恋愛についての質問」なのだそうだ。


伸び率上位のトピックは「株」「金融証券関連」「財テク」

 家族は不在、友人もつかまらないといった理由で、多くの人が即答できる質問についても、質問者が急を要しているため百度知道に駆け込むことが多いという。そんな状況下で多い質問についても同調査では発表している。

 最も多かったのは「ネット上の参考になる資料」(18.3%)についての質問。続いて「勉強やテスト」(16.3%)についての質問で、この2つが突出して多かった。以下「生活情報」(8.3%)、「PCハードウェア」(7.0%)、「ゲームの攻略」(6.3%)、「OSの操作方法」(6.0%)、「エラーの発生」(5.0%)、「ソフトウェアの利用方法」(5.0%)、「携帯電話」(4.7%)、「病気や怪我など医療関連」(4.3%)となった。

 2007年1月から5月にかけて最も伸びたトピックは、株ブームに沸く中国ならではのものだった。「株」(増加率38.6%)が突出して1位となり、2位、3位も「金融証券関連」(同19.5%)および「財テク」(同17.8%)と金融関係が続いた。以下、「ペット」(同17.2%)、「ダイエット」(同16.4%)、「住宅購入」(同16.4%)、「起業や投資」(同16.2%)、「プログラミング」(同15.7%)、「広告のマネージメント」(同15.4%)、「資格テスト」(同14.6%)となった。

 調査では、今回明らかになった中国人の知識検索サービスの利用傾向が中国独特のものなのかどうか、百度知道と欧米の知識検索サービスの傾向を比較している。百度知道におけるPC系の話題やゲームの話題は、欧米の知識検索サービスより圧倒的に質問数の割合が大きく、一方で生活関連や社会関連、経済関連については欧米の知識検索サービスの方が質問数の割合が大きいことがわかった。

 ほかにも調査では、どのような質問を投げれば多く回答が寄せられるかなどを分析。質問の文字数は15〜20字程度でまとめるのが最も回答数が多かったという。一方、「最もよい回答」の文字数は平均で280字で、それに選ばれなかった回答の平均文字数は101字となり、「質問は短く、回答は長く」が好まれることが判明した。


関連情報

URL
  ニュースリリース(中文)
  http://www.searchlab.com.cn/web/report/report_109.html
  百度知道(中文)
  http://zhidao.baidu.com/
  中国人捜索行為研究中心(中文)
  http://www.searchlab.com.cn/
  関連記事:中国検索サイトの雄「百度」と、百度で知る中国の人気検索キーワード
  http://internet.watch.impress.co.jp/static/others/travel/050929/index.htm

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( 山谷剛史 )
2007/07/02 16:14

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