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「Kingsoft Office 2007」に新機能追加、VBA対応版も発売


キングソフトの広沢一郎代表取締役
 キングソフトは19日、オフィスソフト「Kingsoft Office 2007」のバージョンアップを実施した。コントロールツールボックスや図のツールバーに透明設定を追加。既存ユーザーはオンライン自動アップデートで対応する。また同日、Visual Basic for Applications(VBA)対応版を販売開始した。

 Kingsoft Office 2007は、「Microsoft Office」との互換性を重視したオフィスソフトで、「Writer」「SpreadSheets」「Presentation」の3製品で構成される。ダウンロードサイズ38.3MBという軽さや、タブ表示、PDF出力などの独自機能が特徴。正式版は2007年1月からダウンロード販売を開始し、パッケージは3月から販売している。オープン価格で、店頭価格は6,000~7,000円。対応OSはWindows Vista/XP/2000。

 今回のバージョンアップでは、各ソフト共通でコントロールツールボックスの追加や図のツールバーにグラフィックスを透明にする設定を追加した。このほか、Writerにはユーザーごとに変更履歴を表示できる機能、箇条書き・段落番号の変更履歴を記録できる機能を追加。SpreadSheetsにはピボットテーブルの作成機能や、セルの枠に合わせてオブジェクトのサイズを変更できる機能を追加。Presentationには表のオートスタイル機能を追加した。

 また、ユーザーが独自機能を追加できるプラグインのマニュアルをOffice 2007のサイトで公開した。プラグインはVisual Basicによって作成するもので、表のツールやテキストグラデーションなどのサンプルがサイトに掲載されている。さらに、マクロ機能を利用できるVBA対応版の販売を開始。価格は5,480円で、Office 2007のサイトよりダウンロードできる。VBA対応版では、Visual Basicエディタでのコードの閲覧、編集などが可能だ。

 キングソフトの広沢一郎代表取締役は、「今回の発表は、我々のビジネスモデルの変革を示すもの。キングソフトは元々、ソフトウェア開発会社として発展してきたが、ここ数年はWeb重視の経営戦略へと大きく舵をきっている。既に持っている技術力でWeb業界へ進出していきたい」と語る。「オフィスソフトにおいては、ユーザーの声を反映して常に進化する『オフィス2.0』を推進していく」とした。また、翁永飆取締役は、「インターネットとソフトウェアの融合を目指し、新しいソフトウェアのスタイルを提案する」と述べた。


機能追加の概要 独自機能を追加できるプラグイン クセロのPDFキラーソフトと連携

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.kingsoft.jp/release/070719-2.htm

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( 野津 誠 )
2007/07/19 20:35

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