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「Opera 9.22」Windows版
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ノルウェーのOpera Softwareは19日、「Opera 9.22」をリリースした。Windows版、Mac OS版、Linux版などがある。
このバージョンでは重大な脆弱性が修復されているため、すべてのユーザーに対してアップグレードを推奨している。しかしそれだけではなく、いくつかの点が改良されていることも注目される。
まず、脆弱性については、悪質なTorrentファイルを使ってOperaをクラッシュさせ、それによって任意のコードを実行できてしまう問題が修正された。また、URLスプーフィングの問題や、長いドメイン名が認証ダイアログでうまく表示できなかった問題なども修正されている。特にTorrentファイルの脆弱性は重大であるため、すべてのOperaユーザーが9.22にアップグレードすることが推奨されている。
Opera 9.22には、これ以外にも魅力的な改良点がある。Windows版では、Windows Vistaで問題が生じていた一部のWebサイトが閲覧できるようになった。また、MicrosoftのSilverlightプラグインがうまく動作しなかった問題も修正した。
特に注目されるのは、Operaに組み込まれているBitTorrentのパフォーマンスが向上したことだ。Opera 9.22の更新履歴に「BitTorrentの安定性とパフォーマンスが改良された」と説明されているほか、Operaデスクトップ開発チーム公式ブログでも、BitTorrentの速度向上について軽く触れている。これまでOperaのBitTorrentは、BitTorrentプロトコルを利用する他のソフトウェアに比べてダウンロード速度が遅いと感じられていた。今回の改良による定量的な比較データは公表されていないが、他のソフトと比較できるレベルにパフォーマンスが向上したとの観測も報告されている。
そのほか、Opera自体の安定性の向上、ユーザーインターフェイスの改善などの改良が加えられている。
関連情報
■URL
ダウンロードページ
http://www.opera.com/download/
Opera開発チーム公式ブログの該当記事(英文)
http://my.opera.com/desktopteam/blog/show.dml/1174535
■関連記事
・ 「Opera 9.21」リリース、Torrentファイル処理の脆弱性など修正(2007/05/22)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/07/20 13:30
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