米Googleは20日、デジタル航空写真を撮影するための高解像度カメラを開発しているImageAmericaを買収したと発表した。
この買収は米Googleの地図関連サービス公式ブログで発表されたもので、買収金額などの詳細については触れていない。一方、買収されたImageAmericaのwebサイトは、この買収について触れた短い1行の文章に置き換わっている。
ImageAmericaはオルソ航空画像を撮影するための高解像度カメラに関係する技術開発と撮影サービスを行なっている企業だ。航空写真を撮影すると、通常は画像にひずみが生じてしまう。オルソ画像とは、こうしたひずみを取り除き、画像を地図として使用できるようにデータを変換したものだ。ImageAmericaは、こうした画像を収集するためにDDP-2(Direct Digital Panoramic-2)という高解像度自動航空写真撮影カメラを開発。高々度を飛行する航空機に搭載し、米国の自治体や連邦政府に安価な地図情報システムの元となる画像を提供していた。
ImageAmericaは、かつてハリケーンカトリーナの被害を伝えるニューオーリンズのモノクロ高解像度画像をGoogle MapsやGoogle Earthに提供したこともあった。
今回の発表では、ImageAmericaが未だ研究開発段階にあり、Google MapsやGoogle Earthなどに画像が掲載されるまでには時間がかかることを示唆している。Google製品にこの技術開発の成果が具体的に生かされるのはまだ先のことになりそうだ。
関連情報
■URL
「Google Lat Long Blog」の該当記事(英文)
http://google-latlong.blogspot.com/2007/07/imaging-america.html
ImageAmerica(英文)
http://www.image-america.com/
■関連記事
・ ハリケーン「カトリーナ」被害後の衛星画像をGoogle Mapsで公開(2005/09/05)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/07/23 12:29
- ページの先頭へ-
|