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KDDI第1四半期決算、好調のauが固定の損失吸収で増収増益


2008年3月期第1四半期の連結決算概要
 KDDIは23日、2008年3月期第1四半期(2007年4月〜6月)の連結決算を発表した。移動通信事業が引き続き好調で、固定通信事業の営業損失を吸収し、売上は前年同期比5.7%増の8,441億円、営業利益は15.6%増の1,409億円と、第1四半期決算ではともに過去最高水準。経常利益は16.6%増の1,427億円、純利益は9.0%増の825億円だった。

 事業別では、移動通信事業(au+ツーカー)の売上高は前年同期比5.5%増の6,748億円、営業利益は16.7%増の1,513億円で増収増益。第1四半期では、純増シェアが38.9%、MNPによる純増数は19万2,000契約と好調に推移した。6月末の累計シェアは29.3%だった。

 固定通信事業については、売上が1,765億円(同1.3%減)とほぼ横ばいで、営業利益が131億円の赤字。6月末のメタルプラスの契約数は301万、ひかりoneの契約数は63万5,000。なお、2008年3月期の目標数値では、メタルプラスが320万、ひかりoneが90万で、ひかりoneの進捗率の悪さが目立つ。この点について小野寺正代表取締役社長兼会長は、「上期ではメタルプラスとひかりoneを拡販してきたが、下期はひかりoneに注力するので通期では問題ない」とした。


移動通信事業(au+ツーカー)の業績 固定通信事業の業績

KDDIの小野寺正代表取締役社長兼会長
 質疑応答では、19日に発表したauの割引オプション「誰でも割」について、2008年3月期決算への影響が問われた。この問題については、19日の記者説明会で同社取締役常務でコンシューマ事業統轄本部長の高橋誠氏が、「200億円程度の減収につながる」として、すでに発表されている今期業績予想にも含まれていると述べたが、小野寺社長も改めて同額の減収が業績予想に織り込み済みであると説明した。誰でも割が長期契約者にとってあまりメリットがないという指摘については、「現時点でどのような形態がいいのか結論は出ていないが、(長期契約者向けのプランも)検討はしている」と話した。

 携帯電話の純増数において、2カ月連続でソフトバンクに抜かれたことについては、「MNPで負けが込んだり、解約率が上がるということであれば問題だが、今の時点では(そのようなことはなく)大きな影響は出ていない」と述べ、純増数が2位でも慌てる必要はないとした。誰でも割が純増数へ与える影響としては、「極端に増えることを期待するというよりも、我々の純増数を他社が取ることを防止できる」との考えを示した。

 また、モバイルWiMAX(IEEE 802.16e)への取り組みについては、「単独での参入を希望しているが、総務省からの結論は出ていない。単独参入へ一縷の望みはかけているが、ダメであればそれに関する対応も検討している」とした。

 NTTグループが手がける次世代ネットワーク(NGN)に対する見解については、「NTTにはNGNのオープン化を求めてきたが、まだNGNの技術仕様の説明を受けていない。最終的にはレガシー網の扱いが問題となるが、NGNではレガシー網をどうするかについても表明していない」として、NTTの説明責任を訴えた。

 法人向け事業では、6月27日にマイクロソフトと企業向けのSaaS(Software as a Service)事業で包括提携を発表。WindowsプラットフォームをベースとしたSaaS型アプリケーションサービスを共同で開発し、通信回線と一体化したサービスとして月額料金制で提供する方針を示した。この件については、「今後は、中小企業へのIT導入が大きな課題。SaaSにより、顧客に手を患わせることなく、ITを容易に導入できる。この取り組みは多くの企業が要請していることであり、また、他社も手がけていない」として、有効なサービスであることをアピールした。


関連情報

URL
  KDDI投資家情報
  http://www.kddi.com/corporate/ir/index.html
  関連記事:au、2年契約で初年から基本料半額「誰でも割」[ケータイWatch]
  http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/35542.html

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( 増田 覚 )
2007/07/23 18:29

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