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閲覧者の“ためらい”まで分析できるアクセス解析サービス「ClickTale」


 米ClickTaleは6日、同社のアクセス解析サービスがベータテストを終了し、正式サービスを開始したと発表した。ClickTaleはWebページ閲覧者のマウスの動きを記録することにより、一般的なアクセス解析サービスよりはるかに詳細なデータを提供できるという。

 ClickTaleのサービスでは、通常のアクセス解析サービスで提供されるビジター数やクリック数などに加え、クリックできるリンクの上にマウスカーソルがホバーした回数、ホバーからクリックするまでの時間、ホバーしてから実際にクリックする行動に至った割合など、閲覧者がWebサイトの上で示す“ためらい”や“熱意”といった感情にまで踏み込めるようなデータを提供する。

 さらにClickTaleはビジターをランダムに選択し、そのセッションにおける閲覧者のマウスカーソルの動きを録画し、ClickTaleユーザーが見られるようにする。この際録画されるのはWebページ中の情報だけで、ブラウザの外やブラウザの履歴、その他ローカル情報は記録されないため、閲覧者のプライバシーは守られると同社では説明している。ただし、ログインにより閲覧するサイトでパスワードがマスキングされていない場合にはプライバシー情報が漏れる可能性があるため、Webサイト制作者側に配慮が求められそうだ。

 ClickTaleはホスティングサービスであり、ブラウザサイドにソフトウェアをインストールする必要はない。通常のアクセス解析サービスのように、ClickTaleが提供するJavaScriptコードをWebページに挿入するだけで利用を開始できる。なお、ページ録画数が1週間に100以下である場合には無料で利用でき、それ以上の場合は録画する頻度に応じて月額19ドル、49ドル、99ドルの有料サービスが用意されている。


関連情報

URL
  ClickTale(英文)
  http://www.clicktale.com/
  ClickTale公式ブログの該当記事(英文)
  http://blog.clicktale.com/2007/08/06/clicktale-is-now-open-to-the-public-link-analytics-released/


( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/08/07 12:54

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