セイコーインスツル(SII)子会社のセイコーアイ・インフォテック(SIIT)は10日、社員の自宅PCがファイル交換ソフトを介してウイルスに感染し、顧客情報がインターネット上に流出した可能性があると発表した。
流出した可能性があるのは、1976年から2002年までの間にSIITが製品を設置する際に取得した個人情報6,957件。氏名や勤務先の情報が含まれていた。また、SIIグループ社員の氏名190人分も流出した恐れがあるとしている。
SIITによれば、社員は2003年4月に自宅で業務を行なうため、無断での持ち出しが禁止されていた顧客情報を自宅に持ち帰り、作業終了後もデータを削除していなかった。その後、2004年1月にファイル交換ソフトを自宅のPCにインストールし、2007年7月28日にウイルス感染が発覚した。個人情報が流出した可能性のある顧客に対しては、8月7日から順次おわびと状況の説明を行なっているという。
SIITでは、社内規定および個人情報の取り扱いを再度徹底するとともに、全社員に対して、1)個人情報・機密情報の取り扱いルールを理解したか、2)自宅でファイル交換ソフトを使用しているか、3)自宅PCで業務を行なうことがあるか――の3点を調査するとしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.sii.co.jp/siit/new/20070810.html
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( 増田 覚 )
2007/08/10 13:46
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