インターネットセキュリティ事業を行なうキーテルは、暗号化ファイルの複合用パスワードの受け渡しに特化したサービス「パスワードメッセンジャー」を13日より本格開始する。現在はベータ版を無料で利用可能。正式版では有料化も検討する。
パスワードメッセンジャーは、暗号化ファイルを開くためのパスワードを伝えるサービス。暗号化したファイルはメールなどで送り、パスワードを同サービスで通知する。「伝える」側はユーザー登録の必要もなく、サイトでファイル名とパスワード、伝えたい相手のメールアドレスを入力し、送信する。
パスワードを「見る」側には、パスワードメッセンジャーからメールで通知が届くので、本文に記載されたURLからサイトにアクセスする。パスワードを見るにはユーザー登録が必要。登録を済ませた後、ログインするとファイル名とパスワードを確認できる。なお、パスワードメッセンジャーのサイトではSSLを採用している。
また、パスワードを見る際のユーザー登録が不要な「にくりっく認証」も利用できる。にくりっく認証とは、サイトに記載されたワンタイムメールアドレスに空メールを送ることで、ユーザーのメールアドレスを認証し、ログインできる機能。ただし、「にくりっく認証は脆弱性が確認されている」とのことで、キーテルではユーザー登録を推奨している。
キーテルの平出心代表取締役社長は、「13日からは機能を充実させて正式公開する。有料化した際、個人利用の場合は無料の試用期間を設けたり、法人利用の場合は有料というようなモデルを考えている。料金は未定。このほか、暗号化ファイルが添付されたメールをドラッグ&ドロップするだけで、メールアドレスとパスワードを入力することなく、パスワードメッセンジャーにログインできるソフトも無償配布する予定」と述べた。
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パスワード伝達画面
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パスワード確認画面
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関連情報
■URL
パスワードメッセンジャー
http://www.pasume.com/
( 野津 誠 )
2007/08/10 18:56
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