情報処理推進機構(IPA)は4日、8月のウイルス・不正アクセスの届出状況を公表した。8月にIPAに寄せられたウイルスの届出件数は2,806件、ウイルスの検出数は約49万個と、いずれも前月から減少。8月にIPAに寄せられた相談の中では、迷惑メールに記載されているURLにアクセスしたところ、ウイルス対策ソフトが警告を表示したといった内容が多くあったとして、こうした迷惑メールに記載されているURLをクリックしないよう呼びかけている。
IPAでは、迷惑メールの中には動画サイトのURLに見せかけたようなURLなど、人の興味を引く文章とともに受信者をサイトに誘導し、そのサイトにウイルスが仕掛けられている例があるとして注意を喚起。こうした迷惑メールに対しては、リンク先のサイトや添付ファイルなどを開かず、削除するよう呼びかけている。
8月のウイルスの届出状況は、ウイルス検出数が約49万個(前月比4.3%減)、届出件数が2,806件(8.6%減)。検出数の1位は「W32/Netsky」の約42万個で全体の84.5%を占めており、依然としてNetskyが検出数の大半を占める状況が続いている。
8月の不正アクセスの届出件数は16件で、そのうち実際に被害のあった件数は13件。被害届出の内訳は侵入が9件、アドレス詐称が1件、その他が3件で、侵入の原因としてはSSHで使用するポートへのパスワードクラッキング攻撃が6件となっている。
IPAが8月に受け付けた相談の件数は1,013件で、このうちワンクリック不正請求に関する相談が330件と過去最高を記録。その他の相談は、セキュリティ対策ソフトの押し売り行為に関する相談が13件、Winnyに関する相談が6件など。
関連情報
■URL
コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況(8月分)について
http://www.ipa.go.jp/security/txt/2007/09outline.html
( 三柳英樹 )
2007/09/04 15:56
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