NTT東日本は25日、同社が情報システムの構築・運用を手がけていた済生会横浜市東部病院の患者情報など11,097件が、ファイル交換ソフト「Share」を通じてインターネット上に流出したことを明らかにした。同社社員がShareを使用していたところウイルスに感染し、これらのデータが流出した。
流出したのは、東部病院の患者の会計情報9,951人分と、同病院の職員情報1,146人分。そのほか、他の取引先との業務フローなどを記した資料や、同社とグループ会社の社員情報620人分も含まれていた。現時点までに、流出した情報の不正使用についての申告は受けていないとしている。
NTT東日本では、全社員を対象に個人情報等の扱いに関する誓約書を書かせていたほか、業務関連ファイルの社外への無断持ち出しを禁止していた。同社によれば、社員は業務用PCに不具合が生じたため、これを自宅に持ち帰り、私物PCにデータを移行していたという。
再発防止策としては、機密情報流出防止対策ソフトを導入するとともに、同社グループ社員を含む全社員に対して、ファイル交換ソフトの起動禁止および会社情報の検査・削除を行なうツールを配布し、個人情報の取り扱いに関する周知・教育を再徹底するとしている。
【お詫びと訂正 2007/09/27 12:00】
記事初出時、病院名を「横浜市東部病院」とのみ記述しておりましたが、正しくは「済生会横浜市東部病院」です。お詫びして訂正いたします。
関連情報
■URL
NTT東日本のニュースリリース
http://www.ntt-east.co.jp/release/0709/070925a.html
済生会横浜市東部病院のニュースリリース
http://www.tobu.saiseikai.or.jp/news_release.html
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( 増田 覚 )
2007/09/25 17:22
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