独ケルン上級地方裁判所は21日、2件の裁判において、オンラインストレージサービスを運営するRapidShareに対し、同社が運営するサービスにおいて特定の音楽作品をデータとして公開して第三者に利用可能としている行為が、著作権法に違反しているとして、リンク行為を禁止する判決を下した。
独音楽著作権管理団体のGEMAによれば、500以上の音楽作品などが著作権保護機能を解除した上でアップロードされ、アクセスしたユーザーがタイトルをワンクリックしただけでダウンロードできるようにリンクされていたという。これにより、ユーザーは、著作権保護の対象となっている音楽作品などを無料でダウンロードすることができるようになっていたとしている。
24日に公開された判決および裁判所のニュースリリースによれば、RapidShareに対しては、著作権保護の対象となっている音楽作品をインターネット上に公開することが禁止された。ただし、RapidShare自身は著作権侵害の主体という認定はされず、著作権者の許可を得ずに第三者の侵害の幇助行為をしているとの認定がされた。
また、著作権保護の対象となっている音楽作品を具体的に列挙することは困難であるとして、リンクの調査をGEMAから受けることも義務づけられた。
関連情報
■URL
ニュースリリース(独文、PDF)
http://www.olg-koeln.nrw.de/home/presse/archiv/2007/webhosting.pdf
RapidShare(英文)
http://www.rapidshare.com/
RapidShare(英文)
http://www.rapidshare.de/
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・ 独アップローダー「RapidShare」にサイト使用禁止の仮処分~独地裁(2007/01/22)
( Gana Hiyoshi )
2007/09/26 14:43
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