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ネット業界人に「Second Life」意識調査、企業の参入効果に6割が疑問視


 転職サイトを運営するソフトバンク・ヒューマンキャピタルは27日、インターネット関連業界で働く人を対象に実施した「Second Life」に関する意識調査の結果を発表した。企業はSecond Lifeに参入すべきと考える人が過半数を超える一方で、その効果を疑問視する人も6割に上った。

 調査は9月21日から24日まで、インターネット関連業界で働く全国の20~30代の男性200人と女性200人を対象にインターネットアンケートで実施した。これによると、Second Lifeを知っているかとの設問で、「よく知っている」と回答したのは23.3%、「概要は知っている」が54.0%、「名前を聞いたことはある」が20.0%、「知らない」が28.0%だった。

 さらに「よく知っている」「概要は知っている」と回答した309人のうち、「よく使っている」のは1.0%で、「たまに使っている」の7.1%、「数回使ったことはある」の10.7%、「以前は使っていた」の2.3%を足しても経験者は約2割にとどまり、79.0%は「使ったことはない」と回答した。

 一方、「名前を聞いたことはある」「知らない」と回答した91人においては、「すぐ使ってみたい」としたのは3.3%、「機会があれば使ってみたい」は41.8%で、「今のところ使う気はない」が54.9%と過半数を占めた。

 企業がSecond Lifeに参入することについての考えをたずねる設問では、「今後Second Lifeに関する市場は伸びる可能性はあるが、様子を見て参入すべき」という選択肢を選んだ人が36.5%いたのをはじめ、各選択肢を合計すると、57.1%の人が何らかの形で「参入すべき」と考えていることがわかった。一方で、「一時的な流行のため、参入する必要はない」とする人も31.0%いた。

 Second Lifeの可能性についての設問では、「現状は盛り上がっているが、ユーザー数もマーケティングとしての効果も衰退する」が最も多く40.2%、次いで「マーケティングとしての効果は今後伸びる可能性がある」が33.2%、「ユーザー数は伸びると思うが、マーケティングとしての効果は見込めない」が22.3%だった。

 現在Second Lifeに参入している企業の活動については、「メディアに取り上げられる以外の効果は見えない」が最も多く42.3%、次いで「メディアに取り上げられたことで充分効果はあると思う」が32.5%、「参入後のマーケティング効果が見えない」が18.5%、「参入によるマーケティング効果が出ていると思う」が6.5%で、効果について疑問視する回答が合計60.8%を占めた。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.softbankhc.co.jp/press/070927.html

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Second Lifeに参入の日本企業は85社、シード・プランニング調査(2007/08/21)


( 永沢 茂 )
2007/09/27 21:07

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