米Microsoftは26日、同社の検索エンジン「Live Search」のコア技術を改良したほか、需要の多い分野でバーティカル検索を組み込んだことを発表した。
今回のアップデートでは、Live Searchのインデックスが4倍に拡大した。それに伴って検索アルゴリズムも強化。多数のユーザーによるクリックストリームデータを援用することによってランキングと正確さを増し、クエリーに対する検索結果がより的確であるように改良したという。
さらにスペル間違いや、句読点、同義語などから生ずるクエリー間違いを察知し、ユーザーにとって最適な検索結果を表示できるように工夫した。ユーザーの意図を理解する能力が増したため、検索エンジンが自らクエリー内容を変更することさえあるという。
さらに特定のデータを求めるユーザーには、Webから情報を簡単に得られるバーティカル検索に似た体験を提供する。例えば、特定の製品に関するレーティングや評価を知りたい場合、企業の場所や連絡先、写真、営業時間、レーティングや評価を知りたい場合、有名人の噂や画像、ビデオを探したい場合などに直接こうした情報を入手できるようになった。
特に、単に答えを要求するにクエリーには的確に対応する。例えば天気、画像、有名人、エンターテイメント、スポーツ、株式、イエローページ、地図、エンカルタ百科事典に乗せられた事実などの分野では、回答を的確に表示できる。
すべての検索のうち40%がエンターテイメント、ショッピング、健康、ローカル検索であることから、Live Searchではこの分野のバーティカル検索をLive Searchに組み込み、ユーザーの検索結果が適切であるように工夫している。
こうした改良をまとめた結果、同社では今回のアップデートによりLive Searchにとって「品質のマイルストーンを達成した」と認識している。Microsoftの検索/広告プラットフォームグループ担当コーポレートバイスプレジデントであるSatya Nadella氏は、「我々は顧客により良い検索体験を提供する上で劇的な進展を達成した」とコメントしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3210
■関連記事
・ Microsoft、検索サービス「Live Search」を世界47市場で正式提供へ(2006/09/12)
・ Live Search日本語版、顔やポートレート画像の優先検索機能を追加(2007/08/06)
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/09/28 13:49
- ページの先頭へ-
|