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情報取得狙う不正プログラムが目立つ、トレンドマイクロ9月度調査


 トレンドマイクロは4日、9月度のウイルス感染被害レポートを発表した。それによれば、ウイルス感染被害の総報告数は4,765件で先月(5,183件)から減少したが、報告件数の上位にはバックドア(BKDR)やスパイ活動をするタイプ(TSPY)が目立ち、ユーザーの情報を不正に取得する目的志向が日常化している傾向が伺えるという。

 報告件数のランキングでは、バックドアを仕掛ける「BKDR_HACDEF」が54件で最も多く、同じくバックドアの「BKDR_AGENT」が44件で続いた。3位から5位はトロイの木馬で、「TROJ_VB」(42件)、「TSPY_MARAN」(30件)、「TSPY_QQROB」(28件)。6位にはファイル交換ソフト「Winny」を通じて感染する「WORM_ANTINNY」が21件でランクインした。

 昨今の不正プログラムの目的としては、情報の不正取得のほかに迷惑メールの配信を挙げる。迷惑メールについては、ワームや不正サイトなど具体的な脅威と結びついているものと、それ以外のものに分類されると指摘。脅威と結びついているメールとしては、従来のウイルスを添付ファイルとして送付するものから、アクセスするとウイルスに感染するサイトのURLリンクをメール本文に記載するケースが増えている。一方、具体的な脅威と結びついていないメールでは、株価操作を狙うメールが多いという。

 新種のウイルスとしては、悪意のあるWebサイトにアクセスした際に誤ってダウンロードするか、「Skype」を介してコンピュータに侵入する不正プログラム「WORM_SKIPI.A」を紹介。この不正プログラムは、Skypeのチャット機能を利用してWORM_SKIPI.AをダウンロードさせるURLのメッセージを送信。また、WindowsのHOSTSファイルを改変し、ウイルス対策およびセキュリティ関連のWebサイトへのアクセスを妨害する。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://jp.trendmicro.com/jp/threat/security_news/monthlyreport/article/20071003124637.html

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( 増田 覚 )
2007/10/04 18:43

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