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EU、ベンチャー設立費用が安価に


 欧州連合(EU)の産業強化の一環として進めている施策が功を奏し、この5年間でベンチャー設立が容易になってきたことが明らかになった。設立費用は4割近く減少し、時間は半分に短縮されたという。

 今回明らかになった統計によれば、2002年時点でのベンチャー設立費用は813ユーロだったが、2007年現在554ユーロに減少した。また、設立にかかる行政手続きについては、2002年には24日かかっていたものが2007年は12日に減少したという。中小企業の中心的役割を果たしていることでも重要であるベンチャー企業の設立の簡素化は、EUにおける産業活性化に一役買っている。

 今回の簡素化の1つには規制緩和があるが、その一方で重要なのはITと電子政府化の進展。EUでは、ITは産業振興と切っても切れない関係にあるとして推進してきた。今回、産業界と学会との連携を進める産学連携推進プロジェクトにも多額の投資をするプランを明らかにしており、その中には医療・バイオとならんでIT関連の技術への投資額の大きさが目立つ。

 企業向けの教育機関の整備も進んでいるほか、正当な破産であれば再生を可能とする法整備も進んでおり、米国のように起業家が何度でも立ち直ることができる社会への転換を図っているようだ。


関連情報

URL
  ニュースリリース(英文)
  http://europa.eu/rapid/pressReleasesAction.do?reference=IP/07/1452&type=HTML&aged=0&language=EN&guiLanguage=en
  関連記事:欧州連合、IT投資促進策を提示~起業しやすい環境の整備が重要
  http://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/1108/eu.htm

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( Gana Hiyoshi )
2007/10/09 11:22

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