米Adobe Systemsは5日、Windows版の「Adobe Reader」および「Adobe Acrobat」に脆弱性が存在することを公表した。脆弱性は最新版のAdobe ReaderおよびAdobe Acrobatにも影響があり、Adobeでは当面の回避策としてレジストリを変更する方法を紹介するとともに、10月中には修正版を公開するとしている。
Adobeが5日に公表したセキュリティアドバイザリによれば、この脆弱性はAdobe ReaderおよびAdobe Acrobatの最新版であるバージョン8.1(およびそれ以前のバージョン)と、CADなどの3Dモデルに対応した「Acrobat 3D」に存在。Internet Explorer 7(IE 7)をインストールしているWindows XP環境のみが脆弱性の影響を受け、Windows Vistaの場合には影響を受けないという。
Adobeでは、この脆弱性の回避策として、レジストリを変更してAdobe ReaderおよびAcrobatの「mailto:」オプションを無効にする方法を挙げている。また、修正版を現在開発中であり、10月中には修正版を公開する予定だとしている。
また、Secuniaでは、この脆弱性はFirefoxなどでも問題となった、IE 7の未修正の脆弱性に起因する問題であるとして、脆弱性情報を更新している。
関連情報
■URL
Adobeによる脆弱性情報(英文)
http://www.adobe.com/support/security/advisories/apsa07-04.html
Secuniaによる脆弱性情報(英文)
http://secunia.com/advisories/26201/
( 三柳英樹 )
2007/10/09 15:34
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