サントリーの次世代研究所は9日、大学生を対象としたメディア利用の実態調査「若者メディアライフスタイル調査」の結果を公表した。半数以上の大学生が現在SNSを利用しているが、社会人になってもSNSで情報を得ていると思うという回答は全体の3割強にとどまっている。
調査は首都圏、近畿圏、その他エリアに在住の18歳~25歳の大学生600人を対象として、インターネット上のアンケートを実施。調査期間は6月12日~14日。
調査によれば、「社会人になったときにどんなメディアから情報を得ていると思うか」(複数回答)という質問に対しては、「新聞記事」という回答が86.3%と最も多く、その他のメディアでは「テレビ番組」(78.3%)、「ホームページ・ブログ」(72.7%)、「本」(71.5%)、「携帯・PCメール」(64.2%)などが回答として多く挙がった。
一方でSNSは、調査対象の大学生のうち男性で56%、女性で69%が現在SNSを利用していると回答しているが、社会人になったときに「SNSから情報を得ていると思う」とする回答は33.3%で、現在SNSを利用している人だけでみた場合でも48.7%にとどまっている。
この調査結果から、サントリーの次世代研究所では、「若者たちは今のメディアライフスタイルを将来も続けようと考えておらず、今しか使えない、メディアの“若者ブランド”を意識的に利用している」と分析している。
現在利用しているメディアでは、携帯やPCを毎日使う人が9割を超えるが、テレビを毎日見るという人は8割弱。テレビを見る頻度が「減った」という回答は女性で37%に達し、女性を中心にテレビ離れの傾向が見えるとしている。
ただし、「10年後に残り続けると思うメディア情報」については、「テレビ」が83.5%と最も多く、「新聞」(79.0%)や「ホームページ・ブログ」(71.3%)を上回っている。また、「今、メディア情報を3つまでしか使えなくなったら何を選びますか」という質問に対しては、男性は「ホームページ・ブログ」が34.3%と最も多いのに対して、女性は「テレビ」の33.0%が最も多いという結果となっている。
「メディアを使うにあたり、自分は有用な情報を使いこなせていると思うか」という質問には、男性の67.3%、女性の62.0%が「十分に使いこなせている」「使いこなせている方だ」と回答。一方、「政治・経済」「お笑い・エンターテイメント」などの各ジャンルごとに、メディアを使って情報を得ることに積極的かを聞いた質問では、「グルメ・食べ歩き・お酒」のジャンルで積極的なやや回答が多かったものの、全体的には「普通」という回答が多く、情報利用には自信を持っているが、情報を得る姿勢は受け身であると分析している。
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■URL
ニュースリリース
http://www.suntory.co.jp/news/2007/9939.html
( 三柳英樹 )
2007/10/09 17:34
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