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RSSを既存のバナー広告枠に配信、トランスコスモスが「Pheedo」の新機能 |
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Pheedoでは現在、ニュースサイトなどのメディア企業を対象に、RSS広告の配信・管理ソリューションを提供している。これは、ニュース記事などのRSSに広告を挿入して配信するものだ。これに対して新たに提供するFeed Poweredは、広告主企業向けのソリューションとなる。広告主がマーケティングの一環として配信しているRSSを、ニュースサイトなどの既存バナー広告枠に配信できるようにする。例えば、新種ウイルス情報をRSSで配信しているセキュリティベンダーが、ニュースサイトなどの既存バナー広告枠にそのRSSを配信・表示できるようになる。料金体系は今後詰めるが、掲載サイトの広告枠の購入費と、フィード配信に対する従量課金を予定している。 トランスコスモスではFeed Poweredを「リッチメディア広告作成ツール」と位置付けている。広告そのものがコンテンツとなるため、ユーザーが見たくなる広告クリエイティブを容易に作成できるという。生成されるバナーのサイズは728×90ピクセル、160×600ピクセル、300×260ピクセルで、カラーなどをブランドに合わせてカスタマイズ可能だ。 また、広告主のRSS自体の登録ボタンも設置でき、バナー枠への配信を終了した後でも、閲覧者がRSSを直接購読できる機会も提供するとしている。さらに、はてなやDiggなどのAPIを利用した登録ボタンも用意しており、これらソーシャルサービスでの二次利用を促すことで、息の長いキャンペーン効果を期待できるとしている。
ただし、トランスコスモス・アドソリューション2.0サービス部の長谷川武恒氏は、広告主企業側において、プロモーションを目的としてRSSを配信すること自体がまだ普及していないという課題があると指摘する。そのためトランスコスモスでは今回、企業がRSSマーケティングを行なう際の機能をワンストップ提供するASPサービス「RSS Suite」を展開しているフィードフォースとのパートナーシップを発表した。 RSS Suiteでは、既存のWebページやメールマガジンなどから自動的にRSSを生成する機能などを提供しており、リンクシェア・ジャパンや＠ぴあ、ユニクロをはじめ、JASDAQや自民党での導入実績がある。トランスコスモスではRSS Suiteを、Feed Poweredに送るRSSフィードを生成・管理するプラットフォームとして位置付けて連携していく。 長谷川氏によると、Webサイト上の小窓にRSSを配信する同様の仕組みとしてはウィジェットなどがあるが、ウィジェットではそれぞれ独自のタグをWebサイトに掲載してもらわなければならないのがネックだという。一方、Feed Poweredでは、すでにサイト上に設置されているバナー広告枠に配信できる点が特徴。まずは、国内でPheedoを導入しているメディア企業50社のバナー広告枠への配信を当面の目標としているほか、新たにポータルサイトへの配信も狙う。また、ダブルクリックが展開する広告配信・管理ソリューション「DART」とも連携していく予定だ。 なお、バナー広告枠を持つWebサイト側にも、新規の広告タグを設置することなく利用できるなどのメリットがあり、売れ残ったバナー広告枠にFeed Poweredの配信を受けるなどの設定も可能だという。 長谷川氏は、2007年6月における日本のバナー広告が426億662万インプレッションに上ったという日経BP社の調査結果を紹介。これらオンライン広告スペースがFeed Poweredのサービス提供領域になると説明した。トランスコスモス執行役員の日高俊児氏も、「インターネット広告3,600億円の市場規模のうち、仮に半分が検索連動型だとすると、残り半分が何らかのかたちでFeed Poweredがターゲットにできる潜在的な市場だと考えている」との意気込みを示した。 このほか、米Pheedoの創業者でマーケティング担当バイスプレジデントを務めるBill Flitter氏も、Feed Poweredのメリットについて、「RSSを使用するため、広告そのものを常に新鮮に保つことが可能。いちいち新しい広告クリエイティブを作る必要がないため、時間やコストの節約にもなる」と説明した。
関連情報 ■URL ニュースリリース http://www.trans-cosmos.co.jp/release/new_f/press071010_0002.html ■関連記事 ・ トランスコスモス、米Pheedoの独占使用権を取得してRSS広告に参入（2005/05/25）
（ 永沢 茂 ）
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