米IBMと、「Second Life」を運営する米Linden Labは10日、3D仮想世界に関連した新技術やオープンな標準規格を開発するために共同研究を行なうことで提携したと発表した。両社はこの共同研究により、企業や消費者が3D仮想世界を安心して利用できる場所にして仮想世界そのものの可能性を広げたい考えだ。
研究内容の1つに、複数の仮想世界を行き来できる“共通アバター”の標準規格策定がある。これが策定されれば、ユーザーはどの仮想世界に移動しても同じアバター名を持ち、1つの仮想世界で作成あるいは獲得したデジタル資産を他の仮想世界にも持っていくことができるようになる。
さらに両社は、仮想世界で安全な取引を行なえるセキュリティと、それに関連したソフトウェア開発を行ない、Webなどで使用されているビジネスアプリケーションを仮想世界でも利用できるようにしていく。さらに仮想世界のインフラ研究を行ない、利用者数を増やすためにより使用しやすいユーザーインターフェイスを研究するほか、高速なレスポンスやビジネス用途にも使える安定性を目指す。
IBMの今回の提携はLinden Labとの間で行なわれたが、IBMでは他の仮想世界コミュニティとも連絡を取り合い、標準規格技術について話し合っている。
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■URL
ニュースリリース(英文)
http://www-03.ibm.com/press/us/en/pressrelease/22428.wss
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/10/12 12:44
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