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2011年のFTTH加入者数は2,480万件、IDCが予測


 IDC Japanは12日、国内ブロードバンドサービス市場規模予測を発表した。2007年のブロードバンドサービス加入者数は前年比9.6%増の2,823万件と予測。中でもFTTHは順調な伸びを続け、2011年には加入者数2,480万件に達すると見込んでいる。

 調査では、2006年の国内ブロードバンドサービスの動向について分析し、2007年から2011年までの市場予測を行なっている。それによると、2006年末時点のブロードバンド加入者数は2,575万件、世帯普及率は49.8%に達し、前年比成長率は15.1%だった。また、2006年末時点のブロードバンド加入者数における年間純増数338万件のうち、FTTH新規加入者は330万件に及んだ。

 IDCでは、ブロードバンド加入者数は2007年末時点で2,823万件に達すると見ているほか、今後、ブロードバンド市場は、2006年から2011年にかけて年間平均成長率7.5%で堅調に成長を続けると予測。2011年の市場の予測内訳をみると、FTTH加入者数は2,480万件、ADSL加入者数は828万件、CATVインターネット加入者数は392万件としている。

 IDC Japan コミュニケーションズの門脇博之シニアマーケットアナリストは今回のレポートについて、「国内のブロードバンド市場は、FTTH市場の急速な成長に支えられ、堅調に成長している。サービスプロバイダーはFTTHの価値を高めるためにアプリケーション開発に注力しており、中でも映像配信サービスは最重要視されている」と分析している。

 このほか、トリプルプレイの加入者規模がブロードバンド市場に与える影響は限定的であると見ており、要因として、サービス提供エリアの限定や有料放送チャンネル嗜好のニッチ性などを挙げている。IDCでは、「2,500万を超えるブロードバンド加入者に対して、有料のトリプルプレイ加入者数は全体の数%程度の規模」と推察。また門脇氏は、「今後、ブロードバンドを利用して提供されるサービスのラインナップが増えて、サービスメニューが複雑化する中で、どのようなサービス同士の組み合わせによって、どのようなメリットがあるのかを分かりやすく伝えるメッセージ戦略が重要になるだろう」としている。


2006年~2011年の国内ブロードバンド市場加入者数予測 2006年~2011年のブロードバンド市場構成予測

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20071011Apr.html

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( 野津 誠 )
2007/10/12 17:33

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