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マイクロソフトのマッシュアップ作成サービス「Popfly」が一般ベータ公開


マイクロソフトのマッシュアップ作成サービス「Popfly」
 マイクロソフトは19日、マッシュアップWebアプリケーションを作成できるツール「Popfly」のオープンベータテストを開始した。Popflyはこれまで招待制のクローズドベータとして公開されてきたが、Windows Live IDを持っているユーザーであれば誰でも利用できるようになった。

 Popflyは、Webサービスを組み合わせて新たなアプリケーションを作る「マッシュアップ」を、グラフィカルなユーザーインターフェイスで実現するサービス。作業はすべてWebブラウザ上から行なえ、対応ブラウザはInternet Explorer 7/6およびFirefox 2で、Webブラウザ用のプラグイン「Silverlight」をインストールしている必要がある。Windows Vista/XPのほか、Mac OS Xにも対応する。

 Popflyでは、各種のWebサービスAPIが「ブロック」として表示され、ブロック同士を線で結んでいくことで、マッシュアップサービスが構築できる。たとえば、マイクロブログ「Twitter」から最新の10件を取得するブロックに、文中から地名を抜き出して緯度・経度情報に変換する「GeoNames」のブロックを組み合わせ、これを地図サービス「Virtual Earth」のブロックに組み合わせることで、Twitterの発言を地図上にプロットするといったマッシュアップが簡単に構築できる。

 マイクロソフトのサービス以外にも、FilckrやTwitterなどのAPIブロックが標準で用意されているほか、ブロックを自作することも可能。ブロックの作成には、JavaScriptやXMLなどの知識が必要となるが、他のユーザーが作ったブロックを参照することもできる。また、プログラマー向けには、Visual Studio 2005用のアドイン「Popfly Explorer」のアルファ版も公開されている。

 作成したマッシュアップサービスを公開するための「Popfly Space」も用意されており、無料で25MBまでのディスク容量が利用できる。簡単な操作でWebサイトが構築できるツールが用意されており、作成したマッシュアップに対するコメントや評価機能なども利用できる。また、作成したマッシュアップを自分のブログなどで公開するための機能も提供される。

 Popflyは現時点では英語版のみが公開されており、日本語化については未定。マイクロソフトでは、オープンベータの公開と同時に日本語の情報サイトを開設。担当者ブログなども開設することで、日本向けのサポートや情報提供も行なっていく。マイクロソフトの日本法人では、日本語化については日本からの利用が増えれば早まることも考えられるとして、日本での盛り上がりに期待したいとしている。


各種のWebサービスが「ブロック」として表示され、ブロックを線でつないでいくことでマッシュアップが構築できる ブロックはカスタマイズ可能で、受け取った情報のどの項目を利用するかといった設定が行なえる

関連情報

URL
  Popfly
  http://www.popfly.com/
  Popfly 日本語情報サイト
  http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/popfly/

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Microsoft、マッシュアップサービス「Popfly」発表(2007/05/21)


( 三柳英樹 )
2007/10/19 15:19

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