3D仮想世界「Second Life」を開発している米Linden Labは19日、同社が現在、高機能な検索技術を導入する準備を進めており、19日に公開されたSecond Lifeビューアのリリース候補版「1.18.4」でその準備を進めていることが明らかになった。
新しい検索機能では、Second Lifeの中にあるすべての物が検索対象となるわけではなく、検索対象に含めたいものをユーザー自らが決めることができる。19日に公開されたこのリリース候補版では、新しい検索技術を使用するかどうかを決めるチェックボックスが用意されている。どの項目を検索対象に含め、あるいは含めないかを熟慮の上、決めることができる。
Second Lifeの検索技術はLinden Labが独自開発したものではなく、米Googleから購入した「Google Search Appliance」によって実現される。このことについてLinden Labでは、同社がGoogleと提携関係を結んだわけではなく、あくまで検索機器を購入しただけであり、サーバーとデータはLinden Labの施設で保管されていることを強調している。
検索対象となるものは、場所やグループ、居住者プロフィール、オブジェクト、イベント、三行広告などさまざまで、どれをインデックスするかをユーザーが決定することができる。
検索結果の順位は、クエリーに対してページの要素がどれほど的確に一致するか、またSecond Lifeの中の土地やグループなどからのリンクがどれほどあるかなどによって変動する。Second Lifeの外部にあるWebサイトから内部に向けてリンクを張ることもできるが、そのリンクは検索結果の順位に影響を与えない。
注目されるのは、この検索結果がSecond LifeのWebサイトからどのWebブラウザからでもHTML形式で見られるようになることだ。当然のことながら、GoogleやYahoo!などといった検索エンジンから、Second Life内にある情報やオブジェクトがインデックスされることもあり得ることだ。したがって、どの項目を検索結果に含めるかなどに関して十分な注意を払う必要がある。また、Second Lifeでオブジェクトを販売している場合、販促効果を上げるために検索結果の最適化などを十分に検討する必要が生じるだろう。
関連情報
■URL
Second Life公式ブログの該当記事(英文)
http://blog.secondlife.com/2007/10/19/new-search-currently-under-development/
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2007/10/22 11:54
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