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Ask.jp、プリクラ感覚でフレームを選べる動画デコレーションサービス

11月初旬には国内最大規模の動画広告ネットワーク設立

タレントの小倉優子さんとAsk.jp代表取締役の大江知行氏(右)と事業戦略室の桐生学氏

デコわくの概要
 アスクドットジェーピー(Ask.jp)は22日、好きなフレーム枠を選んで動画を投稿できるサービス「デコわく」の提供を開始した。Ask.jpが運営する動画共有サイト「Ask ビデオ」「Movie Caster」に加え、提携パートナー6社のサイト上にも動画を掲載できる。また、11月初旬に動画広告ネットワーク「A.V.A.N(Ask.jp Video Ad Network)」を設立し、動画のフレーム内に表示される広告を加盟企業に一斉配信する。

 デコわくは、プリクラ感覚でフレームを選び、動画をデコレーションできるというサービス。フレームには広告が表示され、投稿したデコわく付き動画をブログに貼ったり、友人にメールで送ることが可能。主なターゲットは、「オシャレ好きな20~30代女性」(Ask.jp事業戦略室の桐生学氏)という。

 現時点では「MovieCaster」で使える30種類のフレームを用意。その後もデザインを順次追加し、11月初旬からは「Askビデオ」や「livedoor ブログ」をはじめとする提携パートナーサイト上に動画を掲載できるようになる。提携パートナーには、Ask.jpがデコわくのAPIを提供する。

 提携パートナーサイトは、ライブドアのlivedoor Blogのほか、オウケイウェイブのQ&Aサイト「OKWave」、ドリコムの法人向けSNS構築サービス「DrecomSNS」、paperboy&co.のブログサービス「JUGEM」、IRIコマースアンドテクノロジーのニュースサイト「RBB TODAY」、エクストーンのカスタマイズ可能なポータルサイト「trunc」。

 デコわくに表示される広告は、Ask.jpが運営するサービスのほか、提携パートナーサイトに一斉配信される。広告主は、デコわくに差し込まれる3つの広告枠に最新ニュースや商品、サービスの情報を掲載し、任意のURLを設定できる。広告枠は、動画画面の上に表示される「トップパネルテキスト」、動画再生画面で視聴後にバナーを表示する「ポストロールバナー」、動画画面の下でテキストが右から左に流れる「ティッカーバナー」を用意する。

 料金体系は従量課金制の「デコわく Lite」と、広告主のオリジナルデコわくを利用できる「デコわく Premium」の2種類。1クリックあたりの広告料金は、デコわく Liteが80円、デコわく Premiumが100円に加えてオリジナルデコわくのデザイン費が10万円。デコわく Premiumは、広告主オリジナルのデコわくをブログに貼り付けて応募するキャンペーンなどに利用できるとしている。


デコわくの使い方1 デコわくの使い方2

デコわく Lite デコわく Premium

動画共有サービスで不可能だったビジネスモデルの確立を目指す

A.V.A.Nの概要

A.V.A.N加盟企業
 11月初旬には、動画広告を一斉配信するネットワーク「A.V.A.N」を設立。現時点では、Ask.jpのほか提携パートナー6社の参加が決定しているが、今後は加盟企業を拡大するとともに、動画CMや動画オーバーレイ広告など広告を配信するメニューを増やす考えだ。

 「A.V.A.Nは、月間約1,000万人にリーチできる国内最大規模の動画広告ネットワーク。現在はローテーションで広告を配信するのみだが、将来的にはパートナー企業のコンテンツに応じた広告を表示する仕組みも構築したい」(桐生氏)。

 A.V.A.NについてAsk.jp代表取締役の大江知行氏は、「YouTubeをはじめとする動画共有サイトは収益化が難しいと言われるが、A.V.A.Nでは日本で初めて動画共有サイトのビジネスモデルを確立させる」と意気込みを語る。また、自社の動画共有サービスについても、「違法動画を排除し、合法的に展開している企業では国内最大規模。動画および動画広告配信ナンバーワン企業を目指す」と述べた。

 22日に開催された記者説明会では提携パートナー6社が出席し、「動画共有サービスは、需要を感じつつも収益が見えなかった部分。これをビジネス化するA.V.A.Nを通じて動画サービスを盛り上げたい」(ライブドア執行役員の小久保知洋氏)、「デコわくは、プリクラやケータイ動画好きが多い『JUGEM』ユーザーに喜んでもらえる」(paperboy&co.代表取締役社長の家入一真氏)などとコメントを寄せた。

 このほか、デコわくにオリジナルフレームを提供したタレントの小倉優子も応援に駆けつけ、「みなさんデコリンコしてください」とデコわくの利用を呼びかけた。


A.V.A.N加盟企業の担当者 オリジナルデコわくの元絵を披露する小倉優子。「川を渡る熊の絵」だという

「動画共有サービスは未体験だが、今回を機に見てみたい」 「いろんなデコわくを作ったのでデコリンコしてください」

関連情報

URL
  デコわく
  http://decowaku.jp/


( 増田 覚 )
2007/10/22 14:43

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