マカフィーは6日、ウイルスおよび不審なプログラム(PUP)の10月期における検知数ランキングを発表した。ランキングは、マカフィーが国内5万社以上に提供するセキュリティ製品「McAfee Managed Total Protection」で捕捉した情報をもとに算出している。
ウイルスの検知マシン数によるランキングは、1位が「VBS/Psyme」の1,564件、2位が「Generic!atr」の1,375件、3位が「W32/Zhelatin.gen!eml」の1,367件、4位が「JS/Exploit-BO.gen」の1,131件、5位が「AdClicker-EG」の789件となっている。
1位の「VBS/Psyme」は2003年に発見されたトロイの木馬で、Internet Explorerの脆弱性により感染するもの。このほか、上位10位までのウイルスのうち8個がトロイの木馬となっている。
マカフィー技術統括本部長の加藤義宏氏は、「主だったウイルスの感染ルートのほとんどがWeb経由、脆弱性を悪用した感染であり、脆弱性への迅速な対応がいかに大切かということは明らか」と警告。また、9月にはスパムメールを介して感染を広げる「W32/Zhelatin.gen!eml」が多数検知されており、10月には検知数は大幅に減少しているが、引き続き警戒が必要だとしている。
PUPの検知マシン数によるランキングは、1位が「Exploit-MIME.gen.c」の1,450件、2位が「Generic PUP.g」の1,117件、3位が「Adware-Baidu」の957件、4位が「Adware-GAIN」の886件、5位が「Winfixer」の829件の順。
マカフィーでは、「Exploit-MIME.gen.c」や「Generic PUP.g」など、類似しているために種別が難しいPUPが増加しているとして、固有名詞を付けていないPUPでも勝手に外部に通信するものが多いため、ウイルス対策だけでなく十分なスパイウェア対策機能も搭載したセキュリティ製品を利用するよう呼びかけている。
関連情報
■URL
マカフィー
http://www.mcafee.com/jp/
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( 三柳英樹 )
2007/11/06 20:44
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