総務省は6日、現在のネットワークの課題を解決する新しいネットワークの実現を目指す産官学の共同フォーラム「新世代ネットワーク推進フォーラム」を設立した。
総務省では、2007年1月から「ネットワークアーキテクチャに関する調査研究会」を開催し、新世代のネットワークのコンセプトやその実現のために必要な技術的課題、推進方策について検討を行なってきた。その結果を踏まえ、産官学の共同によるフォーラムを設立した。
フォーラムでは、IP技術を利用する次世代ネットワーク(NGN)のさらに次の世代にあたる「新世代ネットワーク」について検討する。現状のネットワークは、電話網など旧来のネットワークがIP化するなどIP化の進展が急速に進む一方で、増大する通信量やセキュリティなどの課題があり、こうした問題を解決する新たなネットワークとして新世代ネットワークを定義している。
新世代ネットワークの姿としては、「ユーザーに優しく、シンプルに使えるネットワーク」「スケーラブルなネットワーク」「サービスを持ち歩けるネットワーク」「止まらないネットワーク」といったイメージを挙げ、2015年以降にこうしたネットワークを実現することを目指し、現在のネットワーク技術にとらわれない新たなネットワーク技術の研究開発を進める。
フォーラムの活動としては、新世代ネットワークに関する研究開発戦略の検討、社会・経済的側面の検討、テストベッドネットワークや実証実験の推進、新世代ネットワークのビジョンの共有・発信、国際連携の推進などを行なう。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/071106_3.html
新世代ネットワーク推進フォーラム
http://nwgn-forum.nict.go.jp/
( 三柳英樹 )
2007/11/07 15:13
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