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エースコック、mixi発の「つゆ焼そば」と「カレーラクサ春雨」を発売


エースコック新商品開発室のコブかみ(31歳)さんも応援に駆けつけた

mixi公認コミュニティでの商品開発の流れ
 エースコックは、SNS「mixi」の公認コミュニティで募集したアイディアをもとに商品化した「つゆ焼そば」と「カレーラクサ春雨」を12月10日に発売する。つゆ焼そばは230円、カレーラクサ春雨は150円(ともに税別)。

 エースコックでは、6月4日にmixi公認コミュニティ「カップめん開発オーディション」を開設。カップめん部門とカップはるさめ部門で商品案を募集し、アンケート投票や意見交換をもとに同社が商品のアイディアを決定した。同コミュニティには11月5日時点で2,563人が参加、商品案についてはカップめんが526案、カップはるさめが209案寄せられた。

 また、商品化決定後も、コミュニティ上で味やパッケージデザインなどに関する質問を投げかけ、商品開発の参考にしたという。商品パッケージには「焼そばにつゆをかけたらつゆ焼そば」「もうね、口の中がアジア!!」というキャッチコピーが踊るが、これもコミュニティ参加者の意見を反映したものだ。

 「つゆ焼そば」は、青森県黒石市のご当地めんとして知られる。麺はソースを練り込んだノンフライ麺、スープは焼きそばソースと鶏ガラ・豚ガラベースのラーメンスープを合わせた。ソース焼きそばにラーメンのつゆを注ぐという調理法から、“B級グルメ”の筆頭として注目されているという。

 「カレーラクサ春雨」は、マレーシアの定番めん料理「ラクサ」をカップはるさめにしたもの。麺は、小麦のめんとは異なる「つるりん」とした食感が特徴。スープはカレー香辛料とココナッツパウダーに加え、隠し味にエビが使われている。マレーシア特有の調味料の風味を再現したとしている。

 今回の消費者参加型の商品開発方法についてエースコック常務取締役の梶原潤一氏は、「従来型の話題作りや広告の一媒体にとどまらない、真のWeb 2.0型プロジェクト」と語る。コミュニティ内では可能な限り開発プロセスを開示するオープンな姿勢に加えて、参加者の意見を本当に反映する“台本のない運営”を行なったことから、消費者と中身の濃いコミュニケーションを図ることができたと評価した。

 ミクシィではこれまで、約70の公認コミュニティを開設。ミクシィ営業部の鳥居央氏によれば、カップめんの商品アイディアをゼロから公募するのは初めての試みだという。コミュニティ参加者数は過去最高ではないが、「熱い書き込みや情報交換が多く、ミクシィが目指す居心地の良い空間が実現できた」と評価。コミュニティの“荒らし”行為についても、「ユーザー同士の自浄作用が働いたのか、今回のケースではまったくなかった」としてプロジェクトの成功をアピールした。


エースコック常務取締役の梶原潤一氏 ミクシィ営業部の鳥居央氏

関連情報

URL
  夢のカップめん開発プロジェクト
  http://www.acecook.co.jp/mixi/index.html

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( 増田 覚 )
2007/11/08 15:48

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