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2006年度の「ネットいじめ」は4,883件、文部科学省調査


 文部科学省は15日、小中高校の暴力行為の発生件数やいじめの認知件数などに関する2006年度の調査結果を公表した。

 調査によると、2006年度のいじめの認知件数は124,898件に達した。内訳は、小学校が60,897件、中学校が12,307件、高等学校が12,307件、特殊教育諸学校が384件。国公私立の区分では、国立が454件、公立が119,360件、私立が5,084件。

 2005年度のいじめの認知件数は20,143件で、2005年度までは国立・私立学校が調査対象となっていなかったという違いがあるが、公立学校の件数で比較してもいじめの認知件数は大きく増加した。いじめを認知した学校数は22,159校で、全学校数の55.0%に上る。

 いじめの様態による分類(複数回答)のうち、「パソコンや携帯電話等で、誹謗中傷や嫌なことをされる」に分類される、いわゆる「ネットいじめ」の認知件数は4,883件となっている。内訳は、小学校が466件、中学校が2,691件、高等学校が1,699件、特殊教育諸学校が27件。

 そのほかのいじめの様態では、「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が82,844件、「仲間はずれ、集団による無視をされる」が31,667件、「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする」が22,791件など。2006年度に認知したいじめのうち、80.9%は年度内に解消。いじめの認知件数を学年別に見ると中学1年生が24,023件で最も多く、性別では男子が53%、女子が47%となっている。

 このほかの調査結果は、児童生徒による暴力行為の発生件数は学校内が40,019件(小学校3,494件、中学校27,540件、高等学校8,985件)、学校外が4,602件(小学校309件、中学校3,024件、高等学校1,296件)。高校における不登校生徒数は57,544人(在籍者の1.65%)。高校の中途退学者は77,027人で、中退率は2.2%。小中高校生の自殺者は171人(小学生2人、中学生41人、高校生128人)などとなっている。


関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/11/07110710.htm


( 三柳英樹 )
2007/11/16 20:17

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