NTTコミュニケーションズ(NTT Com)と廣済堂は22日、雑誌を電子化してネットカフェなどに配信する実証実験を2008年1月中旬から開始すると発表した。出版社10社の雑誌約100タイトルを電子化し、インターネット経由でネットカフェなどの端末から閲覧できるようにする。実証実験の期間は2008年3月末までの予定。
NTT Comと廣済堂では、社団法人日本雑誌協会デジタル出版研究会と日本複合カフェ協会の協力により、電子雑誌配信の新たなビジネスモデルを確立するためのコンソーシアムを11月26日に設立。コンソーシアムに参加する出版社のコンテンツを配信する実証実験を2008年1月中旬に開始する。
コンソーシアムでは、NTT Comが配信のためのネットワーク回線やプラットフォームの提供、廣済堂が雑誌の電子化やビュワーの開発、プラットフォームの開発支援を担当する。
コンソーシアムに参加するコンテンツ提供企業は、オーシャンライフ、廣済堂出版、三才ブックス、ソニー・マガジンズ、徳間書店、日経BP、美研インターナショナル、扶桑社、フロム出版、マガジンハウスの10社。配信先提供企業は、アイ・カフェ、エアーズネット、モンテローザの3社。
実証実験では、コンテンツ提供企業が発行する雑誌約100タイトルを電子化し、インターネットを通じて配信先提供企業のネットカフェ(全国111店舗)に限定配信する。雑誌はFlash形式で電子化され、ほぼ全てのページが閲覧できる。ネットカフェ以外にも、ホテルや図書館などへの展開モデルを検討しており、実証実験の結果を踏まえて2008年4月から配信サービスを商用化していく予定としている。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.ntt.com/release/2007NEWS/0011/1122_2.html
( 三柳英樹 )
2007/11/22 16:58
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