北海道警生活安全課、北見方面本部生活安全課および斜里署は26日、「Yahoo!オークション」でCADソフトの体験版と使用期限を解除するツールを販売していた東京都杉並区の会社員男性(36歳)を著作権法違反の疑いで逮捕した。捜査に協力したコンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)が27日、発表した。
この男性は、6月30日頃から7月3日頃までの間、オートデスクのCADソフト「AutoCAD 2007」(正規品価格598,000円)を無断で複製したDVD-R2枚を、北海道北見市の男性に対し6,760円で販売。また、9月10日頃には、「AutoCAD 2005」(正規品価格640,000円)をCD-R1枚に、「AutoCAD 2007」をDVD-R1枚にそれぞれ無断で複製し、北海道北広島市の女性に対し4,360円で販売していた。
男性は、オートデスクが無償で配布している30日間の使用期限付き体験版をコピーし、「研究用」という名称で販売。使用期限について質問をしてくる顧客に対しては、さらに3,000円を振り込むよう指示し、その期限を解除するツールを販売していた。
警察の調べによれば、男性は少なくとも4月から現在までの約7カ月間にわたり海賊版販売を行なっており、その売上などについて調査を進めている。一般の人から斜里署に情報提供があり、署員から相談を受けたACCSがオートデスクに連絡した。
逮捕当日行なわれた男性の家宅捜索では、ノートPC1台、携帯電話、海賊版のマスターCDなどを押収。男性は仕事でCADを扱っており、CADソフトについての知識があったことから、CADソフトの海賊版を販売していたという。
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www2.accsjp.or.jp/news/news071127.html
( 三柳英樹 )
2007/11/27 17:58
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