シマンテックは28日、個人向けのボット対策ソフト「ノートン・アンチボット」を発売した。対応OSはWindows Vista/XP。ダウンロード販売のみで、同社オンラインストアにて購入できる。価格は3,990円で、3ユーザーまで利用可能。ライセンス有効期間は1年で、更新料は別途告知する。
ノートン・アンチボットは、PCのプロセスやアプリケーションを常時監視し、リアルタイムでボットを検出・駆除するソフト。ビヘイビア分析によるヒューリスティックスキャンを利用している。シマンテックによれば、インストールは1~2分で、使用メモリは10MB。2秒で起動し、CPU使用率も2%以下。「動作は軽快で、他のセキュリティ製品と併用も可能」という。
● 簡素なインターフェイスと操作
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ノートン・アンチボットの「状態」画面
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ノートン・アンチボットは、画面上部にある「状態」「詳細」「設定」タブを切り替えて、各機能を操作する。
状態では、PCの保護状態などを表示。「除去されたマルウェア項目」「監視されたプロセス」「監視された動作」の件数を確認できる。詳細では、監視したプロセスを確認できる。脅威を検出・駆除した際は、そのログも表示する。設定では、自動検疫や、マルウェアを検知した際の各種通知の可否を設定できる。
PCに潜在的なマルウェアが発見されると、警告ダイアログボックスを表示。「検疫」でその脅威の関連ファイルと変更された設定を除去するか、プログラムが有害でないことがわかっている場合は「許可」を選択できる。また、設定で各種通知をチェックしている場合は、作業の保存や除去の進行状態、除去詳細などのダイアログボックスを表示する。
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「詳細」の画面
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「設定」の画面
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脅威を検知した際のダイアログボックス
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除去作業のログも詳細画面で確認可能
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● 従来のセキュリティ製品を補完
シマンテック コンシューマ営業統括本部執行役員の大岩憲三統括本部長は、「ボットはステルス性と巧妙な手口によって、危険度の高い脅威の1つ。ユーザーが知らないうちにボットネットワークの一部になり、攻撃に加担させられている」と説明。「ノートン・アンチボットは、進化する脅威の一歩先を行ってユーザーを保護するソリューション」とアピールした。
同社の風間彩シニアリージョナルプロダクトマネージャは、ボットの現状を説明。「ボットは、ウイルスやワームのように1回だけの被害を及ぼす静的な脅威とは異なる。さまざまな犯罪に利用されているのも特徴。Webの脅威では偽装されたものが増えているが、ボットも同様で、2007年10月には“未知のボット”が増加傾向だった」という。また、「日本国内のボット感染PC数は、アジア太平洋地域では第4位」とした。
シマンテックでは、「ノートン」の2008年版で、ビヘイビア分析を用いた「SONAR」技術を搭載しており、同技術でもボット対策はできるが、さらにボット対策を強化したいユーザー向けにノートン・アンチボットを提供する。「ノートン・アンチボットは従来から提供しているセキュリティ製品を補完するもの」だという。「SONARとアンチボットでは、ビヘイビア分析のルールが違う。また最新のソフトをいち早く提供するため、単体で提供する」(風間氏)。
シマンテックストアでは、ノートン・アンチボットと「ノートン・インターネットセキュリティ2008」とのセット販売も予定する。価格は10,290円。なお、ノートン・アンチボットに関しては、現在、ダウンロード販売のみだが、ユーザーの反応を見てパッケージ化も検討するという。
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シマンテックコンシューマ営業統括本部執行役員の大岩憲三統括本部長
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シマンテックの風間彩シニアリージョナルプロダクトマネージャ
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ボットに感染した例
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シマンテック製品ポートフォリオ
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.symantec.com/ja/jp/about/news/release/article.jsp?prid=20071128_01
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・ 「ノートン・アンチボット」日本語パブリックベータ版公開(2007/10/18)
( 野津 誠 )
2007/11/28 14:58
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