総務省は10日、青少年が保有する携帯電話・PHSで有害サイトアクセス制限サービス(フィルタリングサービス)の導入を促進するよう、NTTドコモ・ KDDI・ソフトバンクモバイル・ウィルコムの4社と電気通信事業者協会(TCA)に対して要請した。これを受け、携帯・PHS4社とTCAは、新たな取り組みを行なうと発表した。
各社による取り組みは、まず携帯・PHSの新規契約時に未成年ユーザーに対して、親権者から申告がない限り、原則的にフィルタリングサービスを適用する。また、既存ユーザーのうち、18歳未満のユーザーについては十分な周知期間を設けた後、親権者からの申告がなければ、フィルタリングサービスを適用する。これにより、未成年の新規ユーザーと18歳未満の既存ユーザーについては、原則的にフィルタリングサービスが義務化することになる。あわせて販売店での対応の徹底も図られる。
TCAでは新規ユーザーへの施策は2007年度内、既存ユーザーへの施策は来夏までに実施する考えを示しており、ドコモもそのスケジュールで進める予定。KDDIは新規ユーザーに対する施策を年明け以降、準備が整い次第行なう方針で、既存ユーザーへの施策は周知期間を経て、来夏の実施を目標としている。また、ソフトバンクモバイルは、できるだけ早期に行なうとしている。
フィルタリングサービスは、特定のサイトをリストアップして、そこにアクセスできないようにするブラックリスト方式と、アクセスできるサイトのみ案内するホワイトリスト方式に分類できるが、各社ともに適用するフィルタをどちらの方式にするか、今後検討していく。
なお、TCAでは、フィルタリングサービスの利用者数を定期的に公表する予定で、2008年4月にも2007年度末時点の数値を発表する。
関連情報
■URL
総務省 報道資料
http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/071210_4.html
NTTドコモ ニュースリリース
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/071210_01.html
KDDI ニュースリリース
http://www.kddi.com/corporate/news_release/2007/1210/
ソフトバンクモバイル プレスリリース
http://www.softbankmobile.co.jp/corporate/news/press/2007/20071210_01/001.html
TCA プレスリリース
http://www.tca.or.jp/japan/news/071210.html
ウィルコム
http://www.willcom-inc.com/
( 関口 聖 )
2007/12/10 21:05
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