NTTレゾナントとMozilla Japanは11日、環境保護をテーマにしたWebブラウザ「緑のgoo版 Mozilla Firefox」を提供開始した。対応OSはWindows Vista/XP/2000/NT 4.0/Me/98SE/98、およびMac OS X 10.2以降。NTTレゾナントの特別企画サイト「緑のgoo」から無償ダウンロードできる。英語版も同時公開した。
NTTレゾナンントでは、1999年より環境専門ポータルサイト「環境goo」を運営しているほか、2007年8月21日からは検索サービスの収益の一部を寄付する特別企画「緑のgoo」を行なっている。緑のgooでは、gooの検索サービスで得た収益の15%を環境保護団体に寄付する。また、緑のgoo検索をWebブラウザに搭載できるプラグインや、ブログパーツ、Mac用検索ウィジェットなども提供している。
緑のgoo版 Firefoxでは、エコロジーをイメージした新緑のデザインを採用するほか、ホームページ設定が「緑のgoo」になっている。また、初期状態の検索エンジンが、緑のgoo検索に設定されているため、検索バーを利用するだけで、緑のgoo活動に参加できる。加えて、活動への貢献度がわかる「gooの木ボタン」を用意。Firefoxからの検索数に応じて、現在のgooの木の本数を表示する。gooの木1本につき、緑のgoo検索が100回利用されたことになる。なお、gooの木はエコ活動のイメージであり、植樹活動をしているわけではない。このほか、木のアイコンをマウスオーバーすることで、緑のgoo全体の木の本数をポップアップで確認できる。
|
|
|
緑のgoo版 Firefox
|
環境保護を意識した背景画像
|
検索バーはデフォルトで緑のgoo
|
NTTレゾナント ポータル事業本部メディア事業部の浅田安茂事業部長は、gooの環境問題への取り組みについて説明した。「環境gooは、幅広いユーザー層に向けて提供しているが、特にファミリー層での利用が多い。メールマガジンの登録者数は約85,000人」。また、緑のgooについては、「ユーザーからは『仕組みが面白い』『簡単に貢献できる』と好評を得ている。現在、gooの木は2万本以上になり、クリック数に換算すると200万クリック以上になる」という。
Mozilla Japanの瀧田佐登子代表理事は、「環境問題への取り組みとFirefoxは似ている部分もある。Firefoxの使命はWeb本来の姿を取り戻すことでもあり、世界中のエンジニアが開発に参加している。そうやって作っている製品が、今回は、自然環境を取り戻すための活動に協力できることになった」と話す。なお、Firefoxのアクティブユーザーは世界で1億2,500万人、ダウンロード数は4億近いという。緑のgooでは、既存のFirefoxユーザー向けに、Firefoxを緑のgoo版にできる拡張機能も提供する。「緑のgoo版 Firefoxは、検索をすることで、どれくらい貢献できたかを確認できるところも特徴」(瀧田氏)。
Mozilla Japanが環境問題への取り組みを行なうのは、今回が初めてになるという。瀧田氏は、「我々はWebでサービスを提供していないので、gooのようにサービスを提供しているところからお話があれば、こういった活動へは積極的に参加していきたい」と述べた。
なお、NTTレゾナントによれば、緑のgoo開始から3カ月間で集まった寄付金は45万円で、国際環境NGO「FoE Japan」へ寄付した。寄付金は、一定額ずつ年数回に分けて団体へ寄付する。今後はFoE Japan以外の環境保護団体へも寄付をしていく考え。詳細は、寄付実績レポートとしてサイト上で公開する。
|
|
NTTレゾナントの浅田安茂氏
|
Mozilla Japanの瀧田佐登子代表理事
|
|
|
環境gooの概要
|
緑のgooの概要
|
関連情報
■URL
ニュースリリース
http://help.goo.ne.jp/info/detail/1058/
緑のgoo
http://green.goo.ne.jp/
緑のgoo版 Firefox
http://green.goo.ne.jp/info/firefox/main.html
( 野津 誠 )
2007/12/11 17:07
- ページの先頭へ-
|