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書けまっせ!!PDF3
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アンテナハウスは、PDFに文字や図形を書き込めるソフトの最新版「書けまっせ!!PDF3」を12月下旬に発売する。パッケージ価格はスタンダード版が7,980円、プロフェッショナル版が13,440円。ダウンロード価格はスタンダード版が5,250円、プロフェッショナル版が9,980円。Windows Vista/XP/2000に対応する。
書けまっせ!!PDFシリーズは、PDFドキュメントを画像化して、文字や図形を書き込むソフト。罫線で囲まれた入力欄を自動認識するため、書き込みたい箇所をクリックするだけで文字入力できる。また、元データを画像化しているため、印刷不可などの編集制限がある場合でも、書き込むことが可能だ。
書けまっせ!!PDF3では、独自の文字入力システム「テキスト入力コントロール」を追加した。旧バージョンでは、文字入力にWindows標準機能を使っており、入力時に文字の書式や位置を表示できないという問題があった。テキスト入力コントロールにより、例えば縦書きの入力もPDF上で見た目を確認しながら行なえる。
書き込み面の強化としては、ドラッグ&ドロップで画像をPDF上に貼り付けたり、入力・貼り付けたデータはそのままに、元のPDFを差し替えられるようになった。印刷機能も変更している。旧バージョンではWindowsの印刷機能を使用していたが、独自のPDF出力ライブラリーで直接書き出せるようになった。これにより、印刷が高速になったという。このほか、日付印や認印を作成してスタンプできる機能も備えた。
プロフェッショナル版では、画像ファイルを読み込んだり、スキャンした画像をPDFとして扱える。なお、読み込んだ画像では、テキスト入力枠の自動認識ができない。また、ExcelやCSVのデータを差し込み、編集することが可能。加えて、テキストボックスに計算式を設定できる。関数などを使って、計算結果を表示することが可能だ。さらに、コマンドラインによる差し込み印刷やPDF出力のコントロールも行なえるようになった。
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操作画面
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文字入力欄を自動認識
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罫線、自由曲線も描画可能
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書き込んだパーツを選択すると、そのプロパティを表示
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印影選択・作成画面
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よく使うパーツを登録できるデータトレー
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文字枠に計算式を設定可能
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式入力支援画面
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PDF保存設定画面
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アンテナハウスの小林徳滋代表取締役は、「紙はデジタル時代に対応できないメディアになっていると思う。紙と同じ視認性を持ったフォーマットとして一番普及しているのがPDFだが、アドビ製品は高価で誰しもが使えるわけではない。また、アドビのPDFはまだ印刷を意識しており、大勢の人が紙の代わりに簡単に使えるところまで開発されていない」と話す。「書けまっせ!!PDF3は、誰もが簡単にPDFを活用できることを意識し、根本的に作り直した」という。
同社PDFグループの井上務氏は、具体的な製品の説明とデモを披露した。「PDFは公官庁とのやり取りでも多く利用されており、申し込み書や申請書がPDFで公開されている。PDFを紙に印刷せずとも、まるで紙に記入するかのように編集できないかと考えた製品」と説明。また、書けまっせ!!PDF3では、旧バージョンのアンケート結果を反映した機能を盛り込んだという。「バージョンアップの目玉は、さっと開き、さっと入力できること」とアピールした。PDFの再現性については、「まったく一緒ではないが、できる限り同じにしている」という。
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アンテナハウスの小林徳滋代表取締役
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同社PDFグループの井上務氏
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バージョンアップの狙い
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旧バージョンで得た要望
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関連情報
■URL
ニュースリリース
http://www.antenna.co.jp/news/kpd30news-20071213.html
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・ アンテナハウス、各種ファイル対応の表示・印刷ソフト「自在眼10」(2007/03/06)
( 野津 誠 )
2007/12/13 17:17
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