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ヤフーが個人ブログ含む外部サイトに広告配信開始、“ヤフー版AdSense”も


 ヤフーは13日、個人のブログを含めたWebサイトに広告を配信する「アドパートナー」を開始した。サイト運営者は、広告の閲覧数などに応じてヤフーから報酬を得られる。広告を掲載できるサイトとYahoo! JAPAN IDを持つユーザーは、ヤフーの審査に通過すれば無料で利用できる。


個人ブログ含むサイトにディスプレイ広告とコンテンツ連動型広告を配信

アドパートナーの仕組み

アドパートナーの広告掲載例
 アドパートナーでは、Webサイトの内容に適したディスプレイ広告やコンテンツ連動型のテキスト広告などを配信する。ユーザーは、登録したサイトに指定のソースコードを貼り付ければ、広告の配信を受けられるようになる。ディスプレイ広告では、サイト訪問者がこれまでに利用したヤフーのサービスをもとに、関心に沿った広告を表示する。例えば、「Yahoo!不動産」を閲覧したり、「マンション 分譲」と検索したユーザーに対しては、不動産関連の広告を表示することが可能だ。

 コンテンツ連動型のテキスト広告では、サイト内の掲載内容を判断して関連するキーワードを検出し、このキーワードと関連性の高い広告を表示する。さらに、検索エンジン経由で訪問したユーザーには、その検索キーワードに合った広告も表示するという。ヤフーが2007年8月に子会社化したブレイナーの技術を活用する。ヤフーによれば、ブレイナーは国内のコンテンツ連動型広告市場で、グーグル、マイクロアドに次ぐ3番目のシェアとしている。

 サイト運営者への報酬は、広告閲覧数、クリック数、コンバージョン数に応じて発生するが、ディスプレイ広告では「1,000回表示されて数十円程度」(ヤフー)。報酬は、Yahoo!ポイントで受け取る場合は1ポイントから、オンライン決済代行サービス「Yahoo!ウォレット」では1,000円から受け取れる。ただし、Yahoo!ウォレット利用時は、振込手数料210円が発生する。

 なお、アドパートナーの開始当初は、ディスプレイ広告のみで、テキスト広告については来春に開始する予定。13日から利用登録を受け付け、17日から広告を配信する。また、現時点では「Yahoo!ブログ」には対応していない。

 今後の展開としては、アドパートナーを通じてアフィリエイト広告や検索連動型広告を提供するほか、モバイル向け配信にも対応する考え。2009年までに50〜60万サイトに導入を図るとしている。

 ヤフーでは同日、ブログやホームページの運営者を支援するポータルサイト「Yahoo!ウェブオーナーセンター」も公開した。同サイトでは、アドパートナーのほか、アフィリエイト広告やコンテンツ連動型広告を紹介する。サイトを作成したいというユーザー向けには、「Yahoo!ジオシティーズ」や「Yahoo!ブログ」、サイト運営者にはYahoo! JAPANのブログパーツを提供する。


Yahoo!ウェブオーナーセンターの概要 Yahoo!ウェブオーナーセンターの特徴

Google AdSenseとの差別化は「サイト運営者が選べる広告の選択肢の多さ」

ヤフーの武藤芳彦広告本部長
 ヤフーの広告事業ではこれまで、主にYahoo! JAPANのサービス上にディスプレイ広告を表示する「CPM広告(表示回数保証型)」によって収益を得てきた。最近では、子会社化したオーバーチュアとの連携によって検索連動型広告、同じく子会社のバリューコマースを通じてアフィリエイト広告を展開している。ヤフーの武藤芳彦広告本部長は、「今後は、外部のサイトにも広告を開放し、収益をシェアしていきたい」と語る。「拡大するCGM市場で何ができるかということが、ウェブオーナーセンター立ち上げの大きな動機になっている」。

 コンテンツ連動型広告市場は、「Google Adsense」を展開するグーグルが大きく先行している。こうした状況について武藤氏は、「これまでのコンテンツ連動型広告では、選択肢の中心はCPC(クリック単価型)。しかしアドパートナーでは、CPC以外にもCPM(表示回数保証型)やCPA(成果報酬型)の広告も選べるのが特徴」と述べ、サイト運営者が選べる広告の種類の多さによってグーグルとの差別化を図るとした。また、Yahoo!ウェブオーナーセンターを通じて、広告配信以外の部分でサイト運営者をサポートできる部分も強みであるとアピールした。

 なお、ヤフーは2007年8月にオーバーチュアを子会社化し、検索連動型広告「スポンサードサーチ」を展開している。オーバーチュアはコンテンツ連動型広告も手がけるが、今回のアドパートナーで提供するコンテンツ連動型広告ではブレイナーの技術を採用する。この点について武藤氏は、「オーバーチュアは検索連動型、ブレイナーはコンテンツ連動型の分野で優れた技術を持っている。両社で重複する部分はあるが、お互いの長所を生かしてレベルの高いサービスを提供していきたい」と説明している。


関連情報

URL
  アドパートナー
  http://webowner.yahoo.co.jp/siteincome/
  Yahoo!ウェブオーナーセンター
  http://webowner.yahoo.co.jp/

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( 増田 覚 )
2007/12/13 17:54

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