経済産業省は18日、「個人情報の保護に関する法律についての経済産業分野を対象とするガイドライン」の改正案に関するパブリックコメント募集を開始した。期間は2008年1月17日まで。郵送・FAX・メールにより受け付ける。
今回の改定は、個人情報の取り扱いを要する業務委託に関するもの。委託先に対する必要のない個人データの提供を禁止することや、委託元による委託先に対する「必要かつ適切な監督」の内容を明確化することが盛り込まれている。
具体的には、委託する業務内容に対して、委託先に必要のない個人データを提供しないことを明記している。また、委託先に対する監督義務については、「委託先を適切に選定すること」「受託者との間で必要な契約を締結すること」「受託者における委託された個人データの取扱状況を把握すること」を明記している。
経済産業省は、業務委託先から個人情報が漏洩した最近の例を挙げ、「委託先が大規模かつ重大な個人情報漏洩を起こした事実は少なくない。また、委託元が十分に監督を行なっていなかったことに起因する事案も多い」と説明。そのことから、今回、類似する個人情報漏洩事案の防止に向け、委託先に対する委託元の監督義務のあり方について、ガイドラインの見直しを行なったという。
関連情報
■URL
意見募集中案件詳細
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=595107110&OBJCD=&GROUP=
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( 野津 誠 )
2007/12/19 17:10
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