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ファイル交換ソフトの「現在利用者」は9.6%、ACCSなどが調査


 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)、日本レコード協会(RIAJ)、日本国際映画著作権協会(JIMCA)は21日、共同で実施した「ファイル交換ソフト利用実態調査」の結果を公表した。調査では、ファイル交換ソフトを「現在利用している」と回答した人は9.6%、「過去に利用していた」は10.9%に達した。

 調査は、メディアインタラクティブが運営するアンケートシステム「アイリサーチ」のモニターを活用して行なうWebアンケート方式で実施。調査期間は2007年9月14日〜9月24日。ファイル交換ソフトの利用経験などを尋ねたスクリーニング調査で20,301人から回答を得て、ファイル交換ソフトを「現在利用中」「過去に利用していた」とする回答者に対してさらに利用状況などを尋ねるアンケートを行なった。

 調査によれば、「現在、ファイル交換ソフトを利用している(2006年9月以降に利用したことがある)」とする回答が全体の9.6%、「過去にファイル交換ソフトを利用していた(2006年8月以前に利用していた)」とする回答が全体の10.9%に上ったという。2006年9月に行なった同様の調査では、「現在利用者」は3.5%、「過去利用者」は8.6%となっており、ファイル交換ソフトの利用者急増が明らかになったとしている。


利用しているソフトはWinnyが27.0%、ウイルス感染経験は15.5%

 ファイル交換ソフトを「現在利用している」と回答した人は1,943人。属性は、男性が67.5%、女性が32.5%。年代は、10代が8.8%、20代が23.1%、30代が34.7%、40代が23.5%、50代が7.5%、60代以上が2.5%。職業は、会社員・団体職員が42.3%、専業主婦が9.4%、パート・アルバイトが8.1%、自営業・フリーランスが7.9%、専門学校・大学生が7.5%、無職・年金生活が5.7%など。

 現在利用しているファイル交換ソフトは「Winny」が27.0%、「LimeWire」が18.8%、「WinMX」が15.0%、「Cabos」が13.1%、「Share」が11.0%の順。ファイル交換ソフト利用のきっかけは「友人・知人・家族などから聞いた」が35.2%、「パソコンやインターネット関連の雑誌」が31.4%、「ファイル交換ソフトを利用している人から聞いた」が11.5%などとなっている。

 ファイル交換ソフトによる過去1年間のダウンロード数は平均481ファイルで、内訳は「音楽関連」が平均211.3ファイル、「映像関連」が平均183.0ファイル、「写真・画像関連」が平均34.7ファイル、「書籍関連」が平均33.2ファイル、「ソフトウェア」が平均14.2ファイルなど。ダウンロードしたファイルが自動的に共有される仕組みとは別に、自分で意図的にファイルを共有した経験については、「現在利用者」の35.8%が経験したことがあるとしている。

 また、ファイル交換ソフトを「過去に利用していた」と回答した2,205人に対する調査では、ファイル交換ソフトの利用をやめた理由としては、「ウイルスや自分のPCの情報が流出するのが不安になった」(32.6%)、「著作権侵害などの問題がある」(31.3%)、「飽きた」(22.8%)、「ファイル交換ソフトの利用が社会問題化している」(21.9%)などの理由が上位に挙げられている。

 また、この調査の関連調査として、日立製作所が「ファイル交換ソフトによる情報漏洩に関する調査」を実施。ファイル交換ソフトを現在利用している人のうち、ファイル交換ソフトを通じて「ウイルスをダウンロードして感染したことがある」という回答は15.5%、「ウイルスをダウンロードしたが感染しなかった」という回答は28.8%に上っている。


Winny2などに実際に流通しているファイルの調査も実施

 アンケート調査と合わせて、「Winny2」「Share EX2」「WinMX3」の3種類のファイル交換ソフトについて、実際に各ネットワーク上に流通している情報を自動的に取得して分析する「クローリング調査」も実施された。

 クローリング調査は、「P2P FINDER」などのソフトウェアを使用し、実際のネットワークを巡回して流通している情報を自動収集し、分析を行なった。調査日時は9月28日17時から9月29日17時までの24時間。

 この調査によれば、Winny2のノードは約26万4,000件で、流通しているファイルは約484万6,000件。流通しているファイルのうち、51.4%が何らかの著作物と推測され、そのうち著作権があり許諾がないと推測されるものが92.5%を占めているという。

 同様に、Share EX2のノード数は約20万件、ファイル数は約54万9,000件。59.9%が何らかの著作物であると推測され、そのうち著作権があり許諾がないと推測されるものは97.6%。WinMX3では21.4%が何らかの著作物と推定され、そのうち著作権があり許諾がないと推測されるものは96.5%としている。


関連情報

URL
  ニュースリリース(日本レコード協会)
  http://www.riaj.or.jp/release/2007/pr071221.html
  ニュースリリース(日立製作所)
  http://www.hitachi.co.jp/hirt/publications/hirt-pub07012/

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国内で約175万人がファイル交換ソフトを利用、ACCS調査(2006/07/25)


( 三柳英樹 )
2007/12/21 18:00

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