米AOLは12月28日、「Netscape」ブランドのWebブラウザのサポートを2月1日で終了すると発表した。AOLではNetscapeのユーザーに対してFirefoxへの移行を呼びかけている。
Netscapeは1999年にAOLに買収された後、Webブラウザの開発は非営利団体のMozilla Foundationに引き継がれた。AOLでは、Mozillaでの開発成果を元にした「Netscape」ブランドのWebブラウザの提供を続けており、2007年10月にはFirefox 2をベースとした「Netscape 9」をリリースしている。
AOLではNetscape公式ブログにおいて、NetscapeブランドのWebブラウザのサポートを2月1日で終了すると発表。今後、NetscapeブランドのWebブラウザは新規にリリースせず、2月1日以降は過去のブラウザに対するセキュリティ修正パッチなども提供しない。このため、Netscapeのユーザーに対してはFirefoxに移行を呼びかけており、Netscapeのユーザーインターフェイスを今後も利用したいという要望に対しては、Firefox用のNetscapeスキンやNetscape拡張の利用を推奨している。
AOLでは、Netscapeを復活させようとしてきた多くの投資は成功せず、近年ではNetscapeに対するサポートは、Firefoxにいくつかの拡張とスキンをくわえたバージョンを作成する少数のエンジニアに限られていたと説明。「Netscape.com」のサイトはポータルとして継続していくが、Webブラウザについては開発を終了する時期が来たため、その役割を完全にMozillaに手渡すことにしたとしている。
関連情報
■URL
Netscape公式ブログの該当記事(英文)
http://blog.netscape.com/2007/12/28/end-of-support-for-netscape-web-browsers/
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・ Firefox拡張機能が利用できる「Netscape Navigator 9」正式版(2007/10/16)
( 三柳英樹 )
2008/01/07 15:17
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