動画に出てくる人物の顔一覧を自動生成、NECがソフトウェア技術開発

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動画に出てくる人物の顔一覧を自動生成、NECがソフトウェア技術開発

名前がわからない場合でも、登場人物を把握したり、検索することが可能になる

　NECは10日、映像の中の主要な登場人物の顔を検出し、それらの一覧を自動生成するソフトウェア技術を開発したと発表した。テレビ番組などに誰が出演しているのかが一目でわかるようになる。HDDレコーダやビデオカメラ、携帯電話端末、動画共有サイトなどでの搭載・導入を想定している。

　今回の技術では、映像から検出した顔に対して2段階のクラスタリング手法を適用してグループ化することで、高い精度で登場人物を一覧化できるのが特徴という。これにより、照明条件や顔の向き、表情が多様な場合でも、人物の重複や漏れを抑制できるとしている。

　すでに実用段階まで漕ぎ着けており、PC用のソフトとしても試作済み。今後、搭載対象とする機器などを検討しながら、2010年の商品化を目指す。現状で顔一覧を生成するのにかかる処理時間は、その映像の実時間と同じ程度だという。例えば、HDDレコーダにおいては、番組を録画するのと併行して検出処理を行なうようにすれば、録画終了と同時に登場人物の一覧も生成され、好きな人物が登場する番組やシーンを容易にチェックできるわけだ。

　現在、テレビ番組の登場人物を確認するには、テキストによる電子番組表などに頼ることになるが、個人撮影のビデオや動画共有サイトなども含め、すべての映像にこのようなテキスト情報を付加するのは困難だ。今回の技術により、さまざまなシーンで映像選択の使い勝手を向上できるとしている。

関連情報

■URL
　ニュースリリース
　 http://www.nec.co.jp/press/ja/0801/1004.html

■関連記事
・ NECの動画や静止画中における顔認識技術がMPEG-7に採用される（2003/12/16）

（永沢茂）
2008/01/10 15:45

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