日立製作所は18日、同社が廃棄したPCのHDDが、誤って中古品量販店に流出したことを明らかにした。HDDの一部には東京消防庁のデータが含まれており、このHDDを購入した消費者からの指摘で流出が判明した。
日立製作所では、東京消防庁より依頼を受けて、ビジネス用PC「FLORA」シリーズのHDDを修理・交換していた。HDDの修理および処理を委託している子会社が、動作不能と判断したHDDを資源リサイクル業者に売却。通常、リサイクル業者はHDDの粉砕処理を行なうはずだったが、誤って処理前のHDDが中古品量販店に持ち出されてしまったという。
その後、このHDDを購入した消費者が10日、東京消防庁にメールで問い合わせた。11日には東京消防庁から日立製作所に連絡があり、調査を実施したところ14日に流出が判明。同日、中古品量販店に出回ったHDDを回収したという。
日立製作所では、「今回の事態を重く受け止め、こうした事態が二度と起こらないように、HDDをはじめIT機器の廃棄処理方法を見直すとともに、再発防止に全力で取り組む」とコメントしている。
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■URL
ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2008/01/0118b.html
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( 増田 覚 )
2008/01/21 12:06
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