ユーザー宅に設置したアクセスポイントを開放するユーザー参加型の公衆無線LANサービス「FON」を手がけるフォン・ジャパンは4日、ライブドアとの業務提携を発表した。これにより、ライブドアが運営する公衆無線LAN接続サービス「livedoor Wireless」のアクセスポイントを、FONユーザーが利用できるようになった。
今回の提携では、livedoor Wirelessのアクセスポイントに「FON_livedoor」というシグナルを追加した。FONユーザーはFON_livedoorに接続し、FONのID・パスワードを入力してログインすると、ライブドアのポータルサイト「livedoor」のトップページが表示される。その後は、livedoor以外のページ閲覧やメール送受信などを含む通常のインターネット利用が可能となる。ただしログインしない場合、閲覧できるコンテンツはlivedoorの全コンテンツに限られる。
利用可能なFON_livedoorのアクセスポイント数は、サービス開始時点で約100カ所。その後順次拡大し、2月11日からは約2,200カ所のlivedoor Wirelessが保有するすべてのアクセスポイントをFON対応にする。
FONのアクセスポイントは2月3日現在、都心部の住宅地を中心に全国で約31,000カ所に上る。一方、livedoor Wirelessは、東京23区の屋外エリアを中心に約2,200カ所のアクセスポイントを保有しており、JR山手線圏内の約80%をカバーしているという。なお、公衆無線LAN接続サービス事業者が敷設したアクセスポイントをFONユーザーに開放する業務提携は、世界で展開するFONでは初めての取り組みとしている。
フォン・ジャパンは、今回の提携でアクセスポイントを拡大することで、ユーザーの利便性向上を図る。一方ライブドアは、FON経由でポータルサイトに集客することが狙い。将来的には、livedoor WirelessユーザーがFONのアクセスポイントへ接続ができる双方ローミングや、MACアドレスを活用したWi-Fi端末単位での認証サービスを検討するとしている。
フォン・ジャパンではこのほか業務提携を記念して、自宅にアクセスポイント「La Fonera」を設置しなくても、会員登録するだけでFONおよびFON_livedoorのアクセスポイントを無料で利用できる「フリー・アクセス・キャンペーン」を実施する。キャンペーン期間は、2008年4月4日まで。
関連情報
■URL
ニュースリリース(ライブドア)
http://corp.livedoor.com/pressrelease/2008/02/0204-2.html
livedoor Wireless
http://wireless.livedoor.com/
FON
http://www.fon.com/jp
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( 増田 覚 )
2008/02/04 15:50
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